Travel Diary

カンボジア・シェムリアップ トンレサップ湖の切ない歴史と現在の生活

最後はこの建物の屋上へ。
展望台の様な感じになっており、360度湖を見渡せる。

今日はあいにくの曇りのため、とてもキレイな景色、とは言いづらいけど遠くまで見渡せてとても気持ちがいい。
水上には人々が生活している家々が。空には水鳥が自由に飛んでいる。

ここには本当に自由な世界が広がっている様に感じた。

そして、一つ疑問に思ったことをシェさんに質問する。
ここに住む人達って国籍あるんですか?
「国籍はないですね。
もともとベトナムに住んでいた人達などが戦争から逃れて、この湖の上に住みだしたんですけど、帰る場所がなくなったり、帰る理由もない、あとはこちらでカンボジアの奥さんができたりと理由はいろいろあるけど、そのままずっと住み着いてしまいました。
なのでここの人達は国籍はないんですよ」

やっぱりそうか。。。
何かの報道か記事で見たことがあった様な気がしたけど、湖上に住む人達は戸籍上は存在しないことになっている。
約2万人もの人が、だ。

ということは国からの援助も受けられていないのだろう。
カンボジアの国からの援助がどのくらいのものか分からないけれど、不安な生活をしているに違いない。
こういう事態が放置されている現状が、まだ隅々細かい所まで行政が行き届いていないという証なのかも。

世界には戸籍を持たない、持てない人が数多くいる。
一説には世界全体で数十億人とも言われていて、それらの人をカウントすると世界人口は100億人を超えているという人もいる。

いずれにせよ、今の世の中だと戸籍を持たないとパスポートなども当然発行できないだろうし、自由に他の国へ行くこともできない。
ボクら日本人は日本に生まれただけで、どう生きるかという自由さは持ち得ている幸運な民族なのかもしれないね。

さて。
ここまで来た船に戻る。

クルーズはこれで終了のようだ。
これから元来た港に戻るっぽい。

戻りの水路は、船上でたくさん写真を撮った。
皆との集合写真やすれ違う大きな船の写真。

さらには川べりで生活する人々。
色んな表情を撮ることができて、とても満足だ。

3,40分くらい掛けて港に到着。

降りたところには待ってましたとばかりにお土産屋さんが。
ちょろっと見て停めてある車に戻る。

と、シェさんが「お皿いる?」と聞いてくる。
ん?お皿??

どうやら乗船するときに写真を撮られていて、その自分の顔がプリントされたお皿のようだ。
よくあるお土産なので、あまり気が惹かれない。こういうのって大体高いしね。

と、女性2人は買った様で、「ほら、これいいですよー」と見せてくれる。
「というかいつ撮ってたの?撮られてたの分かってたら、もっとちゃんとしてたのに〜」

確かに、不意打ち的に撮られたので、顔がうつむき加減になってしまっている。
ま、裏を返せば自然な表情とも言えるけど。

そして、自分の顔だけでなく皿の絵柄としてバイヨンの微笑みの像も描かれているのが、ちょっといい。

それじゃ、ボクも買います。
これいくらですか?

「3ドル」とシェさん。
お、思ったより全然安い。

どうやら本来は10ドルと言われていたところを、シェさんが価格交渉してくれたらしい。
ありがとう!

車は元来た道を引き返し、シェムリアップ中心街へ。
昼食まで時間があるので、まずはお土産屋さんに行くみたいだ。

着いた場所は、、、どこだココ??
「ここはオールドマーケットですね」

お、なるほど。
ガイドにも載っている有名な観光スポットだ。

久しぶりの地元の市場の雰囲気♪
かなりテンション上がるなぁ。

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