カジノなどのIRが注目されることの多いマカオですが、南北約11km、東西約4kmほどの狭い国土(中国の一都市ですが)に、実は30もの世界遺産群が密集しています。ポルトガル統治時代の建築物が主に世界遺産となっており、昔の西洋風の教会などみどころがたくさん。
今回は中でも特に有名で人気のある、セナド広場とセントポール天主堂跡についてご紹介します。
世界遺産観光の出発地 セナド広場
・パステルカラーの建物と石畳が美しい広場
マカオの世界遺産巡りの中心となるセナド広場。ここを起点にマカオ内の世界遺産へ足を運ぶ方が多いスポットです。パステルカラーの建物に囲まれ、石畳の落ち着く模様など景観の美しい広場が人気。人が吸い寄せられるように集まってきます。
この広場では時々イベントも開かれ、ステージなどが設置されることも。ステージにより石畳の模様が一部隠れてしまったりする弊害もありますが、人が集まり活気のある広場はこちらもワクワクします。
・聖ドミニコ教会
セナド広場の端にあるもう一つの世界遺産、聖ドミニコ教会。16世紀後半のバロック様式の装飾が美しく、聖堂内や祭壇はとても豪奢な造りとなっています。西洋の教会はどこも厳かな雰囲気が満ちていますね。
聖ドミニコ教会は上の階が博物館になっています。階段を上っていくと法衣など様々な展示物が。歴史的な物品が盛りだくさんなので、長い年月を感じさせるものが好物の方は必見です。
マカオで最も有名な世界遺産 セントポール天主堂跡
・天主堂跡に続く参道
マカオの中でもっとも有名な世界遺産であるセントポール天主堂跡。天主堂跡は小高い丘の中腹に建っており、そこに至る道は細く、とても入り組んだ状態になっています。そしてその細い路地にこそ、様々なお店がひしめき合っていて、とても面白い!
特にアパレルやスポーツショップ、ファストフードなど、街の不通のお店もたくさんありますが、中でも目を引くのはお土産屋さん。「鉅記餅家」というマカオ市内に10店近くお店を構えるお土産屋さんが、この参道付近に5店舗も点在。
売り方や商品の展示が日本のお土産屋さんっぽいので、違和感なく入れます。
また、通りは夜間は比較的空いていますが、昼間は常に激混み状態。狭い参道に人が溢れ、まるで原宿の竹下通りのよう。午前中と夕方以降はまだましなので、混んでいる時間帯を避けた方がストレスが緩和できますね。
・天主堂跡
参道を抜けると、丘の上に現れる大きな外壁。火災により建物の大部分が消失し、現在残っているのは正面部分のみになります。壁が一枚だけ取り残されている状態を見ると、いつか崩れてしまうのでは?と思わされます。
天主堂跡の夜の顔がまたいい雰囲気でおススメです。ライトアップされ、夜陰に浮かぶ古ぼけた外壁の味わいが感じられますね。
天主堂の外壁の奥には地下空間へ続く階段があり、その先の地下には小さな礼拝堂や展示室が設けられています。あえて訪れる必要もないかもしれませんが、少し涼しいので避暑にはいいかもしれませんw
・モンテの砦
セントポール天主堂跡からさらに丘を上った先にある、モンテの砦。こちらも世界遺産に指定されており、17世紀に外敵から街を守るために建てられた砦で、22もの砲台が設置されました。現在も砲台は健在ですが、一番の見どころはその眺望にあると思います。
海抜52m。砦周辺のマカオの街が望め、とても気持ちのいい眺望です。
マカオ観光はここから
マカオ滞在の目的は、市街の観光かカジノなどのリゾートかに分かれますが、市内観光の場合はセナド広場が起点になってきます。市内を走るバスも複数の路線が停まるので、マカオのどのエリアに行くにも便利。
そしてポルトガル統治時代の西洋の雰囲気と、昔ながらの中国の下町の雰囲気が混在しているところもとても興味深いところです。
マカオに訪れた際には、まずはセナド広場、セントポール天主堂跡を目指してみてください。
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