一通り境内を回り、そろそろ取材の時間。
社務所へ行って担当者の方を訪ねてみよう。
本殿のある境内を出て社務所へ。
うわ。
何だこれ。普通の神社の社務所とは規模がまるっきり違う。
こんな豪華な社務所は見たことがないよ。
お邪魔しま〜す。
自動ドアをくぐると、内装もまた豪華だ。
訪れる人、信仰する人が多いからお賽銭やお布施も相当な額なのだろう。
式年遷宮も定期的にするくらいだしね。
入り口の左にある、小さな受付窓口で取材で来たことを告げる。
「お待たせしました」
少し恰幅の良いおじさまとご挨拶。
どうやら取材中は常に隣にいて、撮影して良い場所、いけない場所、撮り方などを指導してくれるみたいだ。
伝統ある出雲大社は、どこでも好きに撮っていいというわけにはいかない。
撮った写真を自分だけで楽しむのならいいみたいだけど、メディアとして出す場合には必ず取材許可・撮影許可・掲載許可が必要だ。
しかも撮るものもしっかり全てがフレームに収まっていないといけないなど、色々ルールがある。
これも伝統を守ためのものの一つだ。
さて、担当者の方と一緒に拝殿や本殿の方へ。
「ここの角度からだと綺麗に撮れますよ」
ほぉ、そうなんですね。
何十回、何百回と取材の担当をしているはずなので、こういうアドバイスは素直に聞いておいた方がいいんだよね。
絶対に美しく映るアングル知っているから。
確かに綺麗に撮れた!
角度といいバックの青空といい、拝殿がくっきりと映えていて最高の映りだ。
続いて本殿前へ。
だんだんと人が来だしたかな。
しかし、人との対比で本殿の大きさが分か利やすい。
本殿前を反時計回りに回っていく。
次に来たのは東十九社。
ここは神無月である10月、日本中の神様が出雲に集まって人のご縁を結ぶ会議をする場所だ。
この出雲に神様が集まるので、出雲地方では神無月ではなく神在月と呼ばれる所以だ。
意外にこじんまりしているんだな。
この東十九社と本殿を挟んで反対側には西十九社がある。
ここに神様が集まって会議をしていると思うと、なんか面白いね。
先に進み本殿を右少し後ろから撮影。
やっぱり塀があって足の部分が映らない。
「ここは他の場所よりも少し高くなっているので、ここのポイントが一番本殿の姿をおさめられる場所なんですよ」
ん?確かに他の場所よりも本殿がよく写ってる。
さらに進み本殿の真後ろへ。
ここは素鵞社という場所だ。
御祭神はもちろん素盞嗚尊。
出雲大社の背中をしっかりと守っている。
「お社の左へ回ってみましょう」
と言われて担当者のあとを付いていく。
「ここが近年テレビなんかで紹介されて有名になった場所です」
ここが有名になったんですか?
「稲佐の浜の砂をここへ持ってきて、代わりにここの砂を持って帰るとご利益があると言われています」
そういえば何かで見たことあるな。
テレビだったかネットだったか旅の雑誌だったか。
まあボクは稲佐の浜の砂を持ってきていないので、砂を持って帰ることはできないけど。
本殿裏の白うぎぎちゃん。
境内のあちこちにうさぎいるなぁ。
西側に回ってきた。
こちらからだと今の時間はちょうど逆光だ。
けれど、杉の木から覗く太陽が美しい。
こういう画、好きだなぁ。
さて、そろそろ本殿周りは終わりに近づいてきている。
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