お昼ご飯も食べ終えて下山開始。
山頂の西側にはダイセンキャラボクが群生している。
今はまだ4月だけど、もう少しあとの季節になるともっと青々として綺麗になりそうだね。
キャラボクの枝葉はボクの肩くらいまで伸びている。
中にはボクの身長を越えるものもあるな。
そんなキャラボクの中をくぐっていくと、現れたのが石室。
何のために作られたんだろう?と思ったら理由が看板に書いてあるな。
どうやら1921年に避難用として作られたみたい。
雪なんかが急に大量に降ったら身動きできないだろうしね。
こういった避難用の施設は万が一の時に重要だろう。
石室を通り過ぎてさらに進んでいくと、残雪地帯が行手を阻む。
よーく見ると人が通ったあとがしっかり残っているのが分かるね。
その足跡を辿れば迷わずに行けそうだ。
滑って転ぶ危険も少なそうだし、足跡を辿って行こう。
100mほど進むと雪道が途切れて普通の道に。
8,7,6合目と、来た道をひたすら降りていく。
途中登りの時にも少し苦戦した残雪は、滑って転げ落ちる要素満載なので、安定するように後ろ向きに降りることに。
つまり登る時と同じ格好・姿勢のまま降るというスパーダーマンみたいな感じかな。
5合目の手前で行者谷分かれに到達。
このまま真っ直ぐ行くと、来た道と同じで阿弥陀堂の方へ行くことになる。
帰り道は別の景色も楽しみたいので、真っ直ぐ行かずに右へ。
こっちは行者登山口へとつながっているみたいだ。
道は整備されているのだけど、傾斜がえげつない。
これは足への負担が凄そうだなぁ。
というか、すでにもう足はガクガクになっている。
特に足首は下りで思いっきり体重の負荷がかかるので、グニャグニャだ。
もうほとんど力が入らなくて踏ん張りが効かないよ。
行者登山口まであと1kmほど。
すごい開けた場所に出た。
ここは水とか氷が流れる場所なんかな。
地面は小さめの石と、それらが砕けたような破片や細かい粒の地面。
乾燥しているとホコリが舞いやすい感じだ。
けれどここから見える景色には本当に感動するな。
大山の横に長い山頂が空に美しく映えている。
また残っている雪もいい感じ。
さて、先に進もう。
登山口まではあと少しだ。
この辺の木の生え方は面白いな。
急な斜面から生えているんだけど、最初の方は横に幹が伸びていて、途中から上に向かって反っている。
どの木もそんな感じで見ていて飽きないね。
しばらく進むとようやく登山口に到着。
はぁ、足がキツかった。
そして、下山した先にあるのが大神山神社。
1805年の建立と言われており、とても壮麗な社殿だ。
細かい彫刻も随所に見られて、とても価値の高い建物だということがすぐに分かる。
社殿の中に入ると、そこもすごい装飾。
本当は写真に撮りたいのだけど、撮影禁止みたいだ。残念。
お参りして社殿をあとにする。
大神山神社の後ろの方にも、別の神社があるな。
下山神社という神社で、こちらも1805年に再建された由緒ある神社だ。
重要文化財に指定されているんだって。
先に進もう。
この随門も重要文化財。とても貴重なものだ。
この先はずっと緩やかな下りで石畳が続いている。
ようやく足がいくらか楽に降りられるや。
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