南半球はオーストラリアの南東に位置するニュージーランド。
北島と南島合わせての面積は日本の4分の3ほどだが、人口約470万人の自然豊かな国だ。
都市部はコンパクトに発展していて住みやすく、郊外に車を少し走らせると広大な牧草地が広がり、ニュージーランドの代名詞とも言える羊がのんびりしている光景がよく見られる。
その生活のしやすさから、移住先として世界的にも注目を集め常に上位に入るほど。留学やワーキングホリデーの渡航先としても知名度は高く、特にアジア圏からの流入が多くなっている。
おすすめの観光都市は北島では経済の中心で一番人口の多いオークランド。そして地元でも人気の温泉地ロトルアは、街中に硫黄の香りが漂い、日本人も大好きな温泉が身近な都市だ。
南島は「ガーデンシティ」と呼ばれるクライストチャーチをはじめ、テカポ湖の世界遺産級の満天の星空、そしてトレッキングの聖地である世界遺産マウント・クックとニュージーランドのベストプレイスが盛りだくさん。映画「ロード・オブ・ザ・リング」をはじめ数々の映画のロケ地も点在している。
住みやすく、自然に恵まれたニュージーランドに足を運んでみてはいかがだろうか。
オークランド
都会の風景と自然が融合した住みやすい街
オークランドはニュージーランドの経済の中心。海に面した街で「シティ・オブ・セイルズ(帆の街)」とも呼ばれており、中心部は多くのビルが立ち並んでいるが緑溢れる公園も多く、自然と上手く調和した安心感を覚える街だ。
海に面した北側と丘の広がる南側を結ぶクイーンストリートを中心に、レストラン・カフェ等の飲食店、シアター、スーパー、銀行や市役所など、市民生活で必須となる施設が集中しており住みやすさを感じることができる。
スカイタワー
オークランドの一番の見所は、街のどの場所からでも見えるスカイタワー。328mと南半球一高い建物は電波塔としての役割だけでなく、観光客を楽しませるエンターテインメント性に優れている。
192mの高さからワイヤーに吊られて落下するスカイジャンプや、スカイタワー内部のハシゴを地上300mの高さまで登ることのできるバーディゴクライムなど、スリルを求める観光客が昼夜を問わずアトラクションに挑戦する。
またレストランも充実しており、タワー内にある回転レストランでは最高の眺めと共にニュージーランド料理を頂くことができる。スカイラウンジ・カフェでは軽食やドリンクが提供されているので、観光の息抜きに気軽に利用できるのも嬉しいところだ。
<基本情報>
住所:Victoria St. & Federal St., Auckland
電話番号:+64-9-363-6000
アクセス:ブリトマート駅から徒歩10分
ヴァイアダクト・ハーバー
「シティ・オブ・セイルズ」とも呼ばれるオークランド。個人の船舶所有率が世界一高い都市とも言われており、ヨットやクルーザーが所狭しと停泊する姿は壮観で心を動かされる。近年では移住先としても人気の都市となっており、リタイアしたお金持ちなども海外から多く終の住処にするほどだ。
ヴァイアダクト・ハーバーは海から寄せてくる潮風が気持ち良く、白亜の船を眺めながら散歩するコースとしても適している。また、目の前に広がる海とヨットという素晴らしい景観を活かした、テラス付きのお洒落なレストランやカフェが数多く軒を連ねているのも特徴。このエリアには新鮮な海産物を美味しく料理してくれる名店が揃っているので、少し奮発してぜひ美味を味わってほしい。
オークランド博物館
街の中心部からバスで10分ほど。中心部から少し外れた小高い丘に、壮麗な建物が突然現れる。外観は議事堂のような風格を放っており、とても博物館とは思えないほど豪華な造りだ。中も天井がとても高く豪奢な造りとなっており、入った瞬間に誰しもが思わず上を見上げてしまう。
展示スペースは1階と2階に分かれており、それぞれのフロアも幾つかのテーマ別にブースが分かれている。
1階は太平洋を渡ってきたマオリの歴史や文化について、カヌーや民族衣装、マラエという伝統的な集会所のレプリカや細かい彫刻を施したトーテムポールなど、とても見ごたえのある展示が特徴。
2階はニュージーランド島の成り立ちや固有の鳥類であるキウィ、また3mもある巨大な古代鳥モアの剥製など、バリエーション豊かな展示物が楽しませてくれる。火山パビリオンなど体験型のブースもあるので、興奮が収まる暇がないほど楽しませてくれるだろう。
<基本情報>
住所:Tamaki Paenga Hira, Auckland Domain, Parnell, Auckland Central, Auckland
電話番号:+64-
アクセス:
料金:
ロトルア
硫黄の香り漂う癒しの温泉街
ロトルアはオークランドからバスで4,5時間。飛行機の国内線で約45分と半日もあれば十分に行ける距離にある。
いたる所から湧いている温泉から湯気が立ち上り、鼻をつくほどの強い硫黄の香りが街全体を包んでいるのが特徴的だ。ちょうど日本人の思う温泉街と同じように、キウィたちも温泉で疲れを癒しに週末よく訪れる場所となっている。
また、先住民族であるマオリの人口比率が国内一ということも忘れてはならない。そのためロトルアの街中にはいくつかマオリ村があり、観光客も見学できるよう開放されている。
ロトルアで自然の息吹を感じながら、ゆっくり過ごしてみてはいかがだろうか。
ポリネシアン・スパ
温泉をもっとも楽しむのなら、ここに来なければ始まらない。ロトルアはホテルやモーテルのお風呂でも温泉を引いている所が多く存在するが、ポリネシアン・スパはニュージーランドを代表する温泉施設。4つのエリアに26種類もの温泉プールがあり、それぞれ温度の異なるお湯が体をじっくりと温めてくれる。
水着着用となるが一つ一つの温泉プールはとても大きく、目の前に広がるロトルア湖を眺めながらの入浴はリッチな気分を味わえる。夜は湖の代わりに空を見上げてほしい。空から落ちてきそうな星々の瞬きは、きっと忘れられない体験となるだろう。
家族、カップル、お一人様とどんなシーンでも楽しめる一押しのスポットなので、ロトルアに訪れた際にはぜひ堪能してほしい場所だ。
<基本情報>
住所:1000 Hinemoa Street, Rotorua Central, Rotorua
電話番号:+64-7-348-1328
営業時間:8:00 - 23:00
アクセス:観光案内所から徒歩5分
オヒネムツ・マオリ村
街の中心部から徒歩で10分ほど。ロトルア湖のほとりにひっそりと佇むマオリの村がある。オヒネムツ・マオリ村は珍しいことに、観光客にも開放されているマオリの村だ。
村の中で特に目を引くのが、マオリの伝統的な集会所であるマラエという建物。昔は村の重要事項を決める会議や冠婚葬祭も行われた重要な場所だ。柱など細かい所に注目してみると、芸術性の高さや彫刻の精細さなどとても驚かされる。
人を模した彫刻の服装は伝統的な雰囲気を見事に再現し、目の部分は螺鈿を使用していてセンスの良さを感じるだろう。
また、敷地内にはお土産屋さんもあり、予約をすればハカなどのショーも見ることができる。間近でハカの迫力を体験してみてはいかがだろうか。
<基本情報>
住所:1 Hurunga Street, Rotorua
電話番号:+64-7-346-8332
アクセス:観光案内所から徒歩10分
ロトルア博物館
ロトルアの街の歴史や温泉発祥について学ぶならこれ以上相応しい場所はない。1908年に「バス・ハウス」という療養施設として建てられたが、現在は博物館として当時の建物を復元して活かしている。
1階左側はロトルア入植のストーリーを上映するシネマとカフェがメイン。そして1階右側は太平洋を渡ってきたアラワ族のギャラリーになっており、展示されているアラワの伝統的なトーテムポールは圧巻!
2階は交易の模様が展示されたギャラリーがメインだ。
屋上は展望台となっており、ロトルア湖から吹く風が気持ちよく360°ロトルアの景色を堪能できるとても眺めのよい場所。
温泉療養やアラワ族の歴史、ロトルアの街がどの様にしてできたかを学ぶことができる人気のスポットなので、ぜひ足を運んでもらいたい。隣接するガバメント・ガーデンも様々な植物を鑑賞できて、とても癒される空間になっているのでおすすめだ。
<基本情報>
住所:Oruawhata Drive Government Gardens, Rotorua
電話番号:+64-7-350-1814
開館時間:9:00 - 17:00(3月〜11月)
9:00 - 18:00(12月〜2月)
アクセス:観光案内所から徒歩5分
入場料金:大人 20ドル、子供(5歳〜18歳) 8ドル、5歳未満 無料、シニア(65歳以上) 18ドル
タウポ
ダイナミックな自然と寄り添った静かな田舎町
温泉の街であるロトルアからバスで1時間ほど。大きな湖のほとりに、観光客を静かに受け入れいてくれる町がある。湖の名はタウポ湖。町から対岸を臨むと、遥か遠くにニュージーランド北島の屋根であるトンガリロの山々が、雲間からその頂を覗かせている。
一見すると何の特徴もない町のように見えるが、中心部から少し外れると自然が溢れ、レイクリゾートとして上手く共存・共生していることに驚かされるだろう。
フカ・フォール
町の中心部からフカ・フォールまでは約5km。バスで行くこともできるが、せっかくならトレッキングコースで向かうことをおすすめする。というのも、道がしっかり整備されていて歩き易いことと、フカ・フォールの源流であるワイカト川を常に横に見ることができるからだ。
ワイカト川は鮮やかで深いコバルトブルーをしており、とても美しい姿をしている。ずっと見ていると引き込まれてしまいそうで恐ろしいが、そんな魅力、魔力のようなものがあるのかもしれない。
また、トレッキングコースの途中には温泉と川水が混じり合う場所があり、天然の露天温泉として入ることもできる。
そしてフカ・フォールの魅力は、その膨大な水量による迫力だ。高さはないが幅広のワイカト川が絞り込まれ、毎秒20万リットルとも言われる水が一気に流れ込む。滝上から滝つぼを覗き込めば、肝が冷えるような感じたことのない迫力を体験できるだろう。
アクセス
■フライト情報
成田空港からオークランド行きのフライトが毎日1便出ています。
ニュージーランドの他の都市へは、オークランド乗り換えでニュージーランド国内線の利用になります。
※2018/10/26より、週3便関西空港とオークランドの直行便が就航予定。
[目安] オークランド → ロトルア 約45分の飛行時間
(往路)
18:30発 成田空港 → 09:05着 オークランド国際空港
(復路)
09:55発 オークランド国際空港 → 16:50着 成田空港
※2018/5時点の情報になります。最新の情報については公式HPを参照ください。