人々・街の活気は東南アジア一 密かに世界が注目する国

PHILIPPINES

- 経済活動旺盛で活発な国民が国を盛り上げる -

つい最近までは「アジアの病人」と呼ばれ、イメージの悪かったフィリピン。しかし、昨今の発展はめざましく、かつての負のイメージを一新しなければならないだろう。
汚い、貧しい。このような先入観を持ってフィリピンを見ることは、失礼なことであるし、恥ずかしいことであると思わねばならない。
もちろん、まだまだ貧困に喘いでいる地域はたくさんあるが、こと首都のマニラでは、もはやその限りではない。60階,70階建てのビルが林のように建ち並び、ショッピングセンターには常に人が溢れている。

その発展の原動力は、日本をはじめとしたODAによる支援だが、2016年に政治の方向性が変化したことが大きいだろう。現大統領、ドゥテルテの就任だ。彼が大統領になり、フィリピンは大きく好転したと言っていい。
その効果の一つは、積極的な外国資本・企業の受け入れだ。税金を安くして海外の企業を誘致し、フィリピン国内で経済活動を行ってもらう。これにより、人、物、金がよく回るようになった。
そしてもう一つは、国の安全化だ。薬物や犯罪を抑止することで、国全体が健全化する。その結果、観光客や海外のビジネスマンが増えた。外貨獲得は国の発展に大きく寄与する。

そんな経済発展目覚ましいフィリピンの観光は2タイプ。
一つはフィリピンの首都、マニラでのシティタイプの楽しみ方だ。先に記したように、首都には背の高いビルが林立し、人口密度は世界有数だ。こちらの調べによると、数ある世界中の都市で、人口密度1,2,4位がフィリピンの都市ということになっている。
その人の溢れるマニラには、東南アジア最大級のモール・オブ・エイジアなど、数々のショッピングセンターが点在している。また、第二次世界大戦以前のスペインやアメリカ植民地時代の建物など、歴史や文化も残る街だ。街中は活気に満ちているので、日本や他の近代都市とは違った雰囲気を味わうことができて、大いに楽しめるだろう。

もう一つの楽しみ方は、島やビーチを楽しむネイチャータイプだ。日本と同じ島国であるフィリピンには、大小様々な島があり、その多くは手付かずの自然が今も残っている。
その中でも、リゾート開発がされ、日本にも馴染みが深いのはセブ島だ。もちろん日本だけでなく、アジア、欧米人からも人気のリゾート地。プライベート感のあるホテルから格安のホテルまであり、ダイビングなどのマリンスポーツも盛んで、自分の好みの楽しみ方ができる。
より一層発展のスピードが増していっているフィリピン。アジア、ひいては世界を牽引する可能性があるこの国の、活気、発展の様子を、自分の目で直接見に行って感じて欲しい。

  1. マニラ

東京を超える人口密度を誇る活気に溢れた街

マニラシティ

1億1千万人以上の人口(2018年現在)を抱えるフィリピン。その首都マニラシティは、いくつかのエリアに分かれている。
中でももっとも人の往来があるのが、経済の中心マカティ地区だ。フィリピン国内の財閥の一つであるアヤラグループが、1970年代から開発を進めてきた土地になる。
ビジネスオフィス、ショッピングセンターが中心となり、昼夜を問わず街中に人が溢れているのだ。

特にショッピングセンターの数と大きさは、日本を基準には当てはまらない。
アラヤセンター、グロリエッタ、グリーンベルト、センチュリーモール。全てマカティにあるモールだ。しかも一つ一つのモールがとても広いのにも関わらず、常に人でごった返している。

それはフィリピン人の特性によるものに、大きく起因している。

フィリピン人の購買意欲。平均月収が日本円にして4万円ほどなのにも関わらず、スターバックスコーヒーに普通に通うのだ。そして、お給料が出ると、爆買いをしてほぼ使い切ってしまう。
なぜそんな買い物ができるかというと、その理由は、家族の中にいる出稼ぎ労働者のおかげだ。アメリカや日本といった、フィリピンよりもお給料の良い国に家族が出稼ぎに行き、本国に仕送りをする。そのため、世帯収入がとてもいいのだ。

この内需によって、フィリピンの経済発展は目覚ましいものになっている。世界銀行が、今後もっとも投資に向いている国、と言っているほどだ。
その実態を表すかのように、マカティにはもう土地がなく、ビルやコンドミニアムは縦に伸びていく。その象徴の一つが、アジアで唯一のトランプタワー。

70階建ての高級コンドミニアムは、内装が全てエルメスというこだわりっぷりだ。アメニティには、30階にある天空プールの他に、美容院やジム、保育所など、居住者に嬉しい施設が揃っている。
高層階からはマニラシティが一望でき、朝目を覚ました時に見たら、どんなに感動するだろうか。

今でも勢いを感じるが、フィリピンの発展はまだまだ始まったばかりだ。今後ますます飛躍を遂げる国に、これからも目が離せない。

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