北海道最高峰にして大雪山系の主峰でもある旭岳。大雪山系は表大雪・北大雪・東大雪・十勝岳連峰を含むと神奈川県ほどもある広大なエリアで、その中でも一番高い山が旭岳となります。
標高は2291mで、春先から秋にかけて登山者が多く訪れる場所となっており、登山ファンに愛されている旭岳。その旭岳にはロープウェイが設置され誰でも中腹まで行くことができるようになりました。
今回はそのロープウェイと、姿見駅周辺の散策路についてご紹介します。
山麓の絶景ビュー!旭岳ロープウェイ
・山麓駅(1100m)
ロープウェイの始点・山麓駅。こちらは麓からマイカーで訪れることができます。一気に1000mほどを登るヘアピン続きの山道ですが、登り切った後はロープウェイを利用するだけなので気は楽かと思います。
山麓駅にはお土産コーナーや売店あり。ベタですが、北海道産生乳を使ったソフトクリームは絶品。休憩時にぜひどうぞ。
ロープウェイは30人ほどが一気に乗れるくらい大きなゴンドラで運行しています。窓側はやはり人気なので、外の景色をどうしても楽しみたいという方は、一本ずらして先頭に並ぶのが確実です。
ロープウェイは20分おきに出ており、姿見駅までは約10分弱。ロープウェイからは、季節ごとに移り変わる旭岳中腹の草花を見られたり、眼下の上川盆地の抜けた景色が楽しめて、終点までの時間があっという間でした。
・姿見駅(1600m)
姿見駅の外へ出ると、始点である山麓駅とは全然違う環境に驚きます。まず気温が低い!緯度、標高が高いために、気温の下がり方も激しいため、夏といえども防寒対策はしっかりしておきましょう。冷たい風が吹くので、顔や首回りも風を防ぐアイテムが欲しいところです。
さて、それではここからいよいよ散策路です!
景色を反射する池が美しい 中腹の散策路
姿見駅からは駅周辺に散策路が広がり、その先には旭岳の山頂や旭岳温泉などへ続く登山道が伸びています。散策路は、基本時計回り。緩やかに上りが続き、5つある展望台を巡る形になります。
・夫婦池
こちらは夫婦池。第一展望台を過ぎ、第二、第三展望台から見られる印象的な景色です。大きな窪みとなっており、冬の間に積もった雪や氷が夏の間に溶けて現れる池。旭岳に群生する草花とのコントラストがとても映えますね。
夫婦池の周辺にもいくつか池が現れることがあり、季節によって色付く草花とともに、変化する景色は何度訪れても良いものです。
・山頂ビュー
※山頂煙ビュー
夫婦池から第四展望台を通り、さらに登っていくと山頂の方へ伸びる道が。付近には硫黄の匂いが立ち込め、山腹からはガスが出ているようすが伺えます。ボクが登った日は、上に続く道は閉ざされていました。
・姿見の池
さらに奥に進むと大きな姿見の池を手前にして、勇壮な旭岳頂上を一望できる第五展望台。この散策路は常に強い風が吹いていたので風がやむことはまれだと思いますが、凪いだ時には美しい逆さ旭岳が見られるのではないでしょうか。
第五展望台はそんな絶景を容易に想像できる、見事な展望ポイントになっています。
第五展望台を過ぎると、あとは姿見駅まで緩やかな下りの道が続き、散策路を一周することになります。
散策路はゆっくり回って、一周約1時間。アップダウンがあるので足の弱い方などは、少し大変な部分もあるので注意しましょう。また、夏場も冷たい風が強く吹くことがあるので、防寒対策も必要です。
手軽に楽しめる空中散歩
標高2291mの中腹、約1600m付近まで延びるロープウェイのおかげで、季節を問わず旭岳の絶景と自然を楽しむことができるようになりました。春から秋にかけては旭岳の野草を、冬は北海道屈指のウィンタースポーツを楽しめるスポットとしても大人気。
マイカーで訪れることができるので、旭川を訪れた際は北海道最高峰も堪能してみてはいかがでしょうか。
[大雪山旭岳ロープウェイ]
住所:北海道上川郡東川町
電話:0166-68-9111
URL :http://asahidake.hokkaido.jp/ja/
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