Travel Diary

【モロッコ】砂漠の中のテント泊 一生心に残る思い出を

モロッコの中央を横断するアトラス山脈の南側は、岩と土砂が舞う乾いた大地で、南に行けば行くほどその特徴が顕著に。そして、実はモロッコの南方はサハラ砂漠の玄関口にもなっています。

砂の大地がどこまでも続く景色は、ともすると殺風景に思えます。が、楽しみ方で印象がガラッと変わってくる不思議な世界。今回は虜になってしまうほど素敵な、砂漠の魅力についてご紹介します。

砂漠の醍醐味キャメルライド

砂漠と言うと赤茶の砂丘が果てしなく続き、草木の一本も生えない乾いた大地、という印象が強いのではないでしょうか。確かにその様な面が強いですが、場所によっては雨が降ることもあります。(おそらく砂漠の際のエリアのみだと思いますが)

そして、砂漠の赤茶けた景色は、地球外の惑星に降り立ったよう。大小さまざまな大きさの砂丘が見渡す限り続き、よく似た日本の砂丘とは、受ける衝撃の破壊力に思考停止になってしまいますね。

砂漠とセットで出てくるイメージのラクダ。モロッコ南東部、アルジェリアの国境にほど近い砂漠では、キャメルライドのツアーをよく行っています。

ラクダを一列につなぎ、そのラクダに乗りながら砂漠を散歩するツアーもまた、とても心に残る体験。砂漠のキャラバン風な感じで、かっこいいですね。

ちなみにラクダの乗り心地は、お世辞にも快適とは言えないものです。前後の揺れが大きく、腿を使ってしっかり鞍をホールドしていないと、バランスを崩して落ちそうになってしまいます。馬よりも象の乗り心地に近い印象でした。

一生思い出に残る砂漠の中のテント泊

メルズーガの南東部では、砂漠のテント泊ができる施設がいくつかあります。どれも似た構造ですが、2,3人が宿泊できるテントが15個くらい並び、世界各国から観光客が訪れて、非日常体験を楽しんでいます。

驚いたことにテントには外で発電した電気が通っており、灯りとコンセントでのスマホの充電くらいなら可能。また、床には厚手のカーペットが敷かれており、砂もあまり気になりません。ベッドもしっかりしているので、キャンプというよりは、グランピングのイメージに近いと思います。

シャワーや洗面台もあるので、砂漠の中ということを忘れるくらい、普通のホテルと変わらない生活ができます。

食事はひと際大きな共用のテント内で、ゲスト皆が集まっていただきます。テーブルは分かれているので、基本自分のグループの人と食べますが、他のグループとの交流もできますね。

お料理は、もちろんモロッコ料理。モロッカンパンやタジン鍋を中心に、伝統的なモロッコ料理がテーブルを彩ります。

砂丘が黄金に染まるサンセット・サンライズ

砂漠の感動的な瞬間の一つは、太陽が地平線に消えていく黄昏時。赤にも近いオレンジの太陽が沈んで行き、砂丘の影がだんだんと濃く伸びていく様は、とても幻想的でずーっと見ていたくなるほど感動します。

太陽が落ちきる瞬間は、何かこの世界が終わり二度と太陽が昇ってこないかのような、不安も感じる不思議な感覚にもなりました。

しかし、太陽は沈めばまた昇ってくる。まあ、当たり前ですが。けれども、砂漠で迎える日の出は日常の日の出とはまったく異なるもの。邪魔するものが何もなく、砂丘の奥の奥から温かみとともに現れる太陽は、本当に感動です。

静寂の夜 美しい夜空と砂丘の影

昼間の砂漠も良いものですが、夜の砂漠もたいへん魅力的。空気が澄んでいるため、夜空がクリアに見えるためです。
満天の星空を見たい場合は、新月の前後の期間がおすすめ。けれども満月の時期でも、月が空に昇る時間がずれていれば、綺麗な星空を見ることができます。

灼熱の昼とは対照的に、砂漠の夜はかなり冷え込みます。半袖だと肌寒いくらいですが、ぜひ体験して欲しいのは、夜の砂漠で大の字に寝ころぶこと。本当に気持ちがいいですよ!

周囲には動物や草木が近くに存在しないので、真の静寂の中にいる感覚を自覚すると思います。普段生活していると、必ず何かしらの音がありますが、本当に無音になる瞬間の静けさは、とても落ち着くものです。
これを経験するだけでも、砂漠に行く価値充分にアリ!です。

一生に一度は体験したい砂漠生活とテント泊

以上、モロッコの砂漠の魅力をご紹介しましたが、実際に体験しないと分からない感覚が大きいと思います。
ボクの表現力不足ということもありますが、どんな文豪も実際の砂漠経験を、半分も伝えられないのではないでしょうか。

誇張ではなく、それほどの魅力があるということを少しでも感じとったなら、ぜひ旅の準備を始めてみてください。
目的地はもちろんモロッコの砂漠!

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