北海道の東端、知床半島は陸も海も自然の宝庫。陸は世界有数のヒグマの密集地であり、海も数多くのマッコウクジラを見ることができます。
今回紹介するのは、海から見られる素晴らしい感動の景色。知床特有の自然とそこに生息する動物たちの様子を、ネイチャークルーズによる船上からの景色と共にお伝えします。
船上にいても伝わる迫力!野生ヒグマの営み
細長い地形で、陸地は起伏の激しい山と密林に覆われた知床半島。半島の根っこの部分は人間が生活するエリアですが、大部分は人の生活圏のない自然が残された場所となっています。
必然と一般人は船で海から陸地を観察する形に。船上から見るヒグマの堂々たる姿は感動的です。
・ルシャ海岸 サケのハンティング
険しい山々が連なる知床半島ですが、海岸線の一部には開けた場所があります。その中でも、「ヒグマの銀座」とも呼ばれるほど密度が高いのがルシャ海岸。海岸線沿いには平坦な場所が多く、さらに川に集まるサケが豊富なため、ヒグマもたくさん集まるポイントになります。
海岸のすぐキワまでやってくることも多々あり、迫力あるヒグマのサケ獲りを見ることができます。川の中に勢いよく頭を突っ込んで、サケを必死に獲る姿は想像以上に迫力満点!
おこぼれを狙って、ヒグマの周囲に待機しているカラスがまた不気味な感じです。
・親子のヒグマ
ルシャ海岸とは別のポイントになりますが、斜面を登るヒグマの親子を見られることも。船の上からでも分かるほどの急斜面。子熊が一生懸命登り、母熊が見守っている姿がほっこりする画でした。
上記以外ののポイントでもクマが姿を現すことがあり、クルーズ中はいつクマが現れるかと、かなりドキドキして楽しめると思います。
知床の海岸で見られる美しい滝
・乙女の涙
細く可憐に儚く流れる滝が、まるで乙女の涙のようだ、ということで随分とロマンティックな名前が付けられています。確かに、繊細で美しい滝ですね。
・男の涙
一方で荒々しくえぐれた崖から流れ落ちる、通称男の涙。岩肌がごつごつして、かつ滝自体も水量が多く、乙女の涙に比して男っぽいのでこの名がついたそう。
・カムイワッカの滝
アイヌ語でカムイが神、ワッカは水という意味で、カムイワッカは神の水という意。神聖な川から流れ落ちる滝なので、この名がつけられたのでしょう。自然に溶け込んだ美しい滝です。
またマイカーで行ける上流には、「カムイワッカ湯の滝」という別の滝が存在します。こちらは滝の水に硫黄が含まれており、温泉のように温かいそう。
・ヨウシベツの滝
Y字型が特徴的な高低差のある滝が、ヨウシベツの滝の魅力。キレイな線対称のY字型が珍しく、高い崖から流れ落ちる様子には、とても心を惹かれるものがあります。
・カシュニの滝
高さはないですが、ネイチャークルーズで見られる数ある滝の中でも、もっとも美しいと感じた滝がこちら。岩肌に当たって弾けることなく、直接海に落ちる滝の流れがとてもキレイに見えませんか?
オホーツク海の荒波や流氷に削られた知床半島沿岸
・長い年月削られ続けた崖
北風が吹く冬場は波も荒くなり、知床の岸壁に勢いよく打ち付けてきます。また、冬の風物詩である流氷。この辺り一帯は流氷によって完全に閉ざされた場となり、押し寄せる流氷によって岸壁が抉られることも。
それら自然の作用により、長い年月をかけて知床の荒々しい岸壁ができたのだと思いを馳せると、悠久の時を感じられますね。
・自然にできた観音様?!
岩礁で羽を休める海鳥
クルーズのコースは、知床半島沿岸のおよそ100m離れた付近を、南北に往復するものになっています。沿岸部には岩礁が所々あり、わずかに海から顔を覗かせる岩肌には、羽を休める海鳥でいっぱい。けっこう衝撃的な光景で、最初に見た時はビックリしますよ。
知床の魅力が満載のネイチャークルーズ
ネイチャークルーズで見られる知床の自然をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
一番の見どころはヒグマの観察になりますが、ヒグマ以外にも知床の自然を船上から感じることができ、とても貴重な体験ができるプログラムとなっています。
知床に訪れた際には、ぜひネイチャークルーズもプランに入れてみてください!
※今回の記事は、下記の知床観光船の乗船時の体験に基づいて執筆しています。
[知床観光船]
住所 :北海道 斜里郡 斜里町 ウトロ東52
電話番号:0152-22-5018
URL :http://www.shiretoko-kankosen.com/2015/index.html
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