Travel Diary

ラウンジレポート クアラルンプール国際空港 ゴールデンラウンジ

旅の醍醐味は、目的地での体験や食事、美しい景色など様々。私個人としては、現地の美しい景色とその国の方達とのコミュニケーションが大好物です。定期的に海外の景色や人に触れたくて、海外にひょっこり出掛けてしまうことが多々あります。

皆さんの旅の目的はなんでしょうか?多くの方が、旅の中で起こる体験が目的のメインかと思いますが、旅前にもこれから起こる未知の経験を期待させてくれる、スパイスの要素があります。

それは、ラウンジ体験。

以前は、飛行機搭乗前の余った時間をやり過ごすために利用する、という程度の認識。しかし、ラウンジをしっかり利用するようになって、認識がまるっきり変化しました。
ラウンジはフライト前の時間を豊かにしてくれるスペシャルな場所

少し言い過ぎでは?、とお思いのあなたに、本記事をぜひ読んでいただきたいと思います。
国外でもゆっくりできる、非常に良いサービスを提供しているゴールデンラウンジ。その魅力をご紹介します。

ゴールデンラウンジの基本情報

オープン時間

24時間営業(隣接するPlatinumは5:00~24:00)

利用条件

マレーシア航空マイレージプログラム「エンリッチ」プラチナ会員、ゴールド会員
ワンワールド エメラルド会員、サファイア会員
マレーシア航空 ファースト・ビジネスクラス搭乗者
その他航空会社がビジネスクラス・ファーストクラス搭乗者向けに指定した場合(ANAは搭乗者向けに指定しています)

ANAの指定ラウンジ

ANAでは以前、ビジネスクラス利用者、ANAプレミアムメンバー(ダイヤモンド会員、プラチナ会員、スーパーフライヤーズ会員)、ANA便利用のスターアライアンスゴールドメンバー向けには、同ターミナルにあるプラザ・プレミアム・ラウンジが指定ラウンジでした。
しかし、2018年3月頃から当ラウンジに指定ラウンジが変更となっています。

なお、ダイヤモンドメンバーであっても、マレーシア航空のPlatinumラウンジは利用できないようです。チャンギ空港ではANA搭乗便に限り、シンガポール航空のシルバークリスラウンジのファーストクラスラウンジが利用できるようになっています。
また、ANAのプレミアムエコノミー搭乗の場合も当ラウンジを利用できます。ですので、日本向けの便が出発する時間帯は、日本人の利用者が多い印象です。

サービス内容

テレビ、新聞/雑誌、インターネット、ビジネスセンター、シャワールーム、託児ルーム、キッズルーム、プレイヤールーム、ダイニングルーム、喫煙所

ラウンジの場所

クアラルンプール国際空港(KILA)の国際線サテライトのCゲート側の中二階フロアにあります。
サテライトには、ゴールデンラウンジの他に、タイ国際航空、シンガポール航空、チャイナエアライン、キャセイパシフィック航空、プラザ・プレミアム・ラウンジと数多くのラウンジが設けられています。
が、さすがマレーシア航空のフラッグシップラウンジ。地図を見ても分かるように、これらの中でも最大規模のラウンジとなっています。

ラウンジレポート

KLIAのサテライトは、様々な航空会社が乗り入れていることもあり、かなり巨大。1階にはショップが50店舗以上あり、お土産を買うのにも適した場所です。
ラウンジやレストランは主に2階に集中して設置されています。それでは、私が実際に体験したゴールデンラウンジのレポートをご紹介します。

入口・受付カウンター

 

メインターミナルとの、連絡モノレールの上部に位置するゴールデンラウンジ。サテライトターミナル自体が綺麗で、ラウンジの入口も綺麗でスタイリッシュです。
自動ドアを抜けると、とても広いロビー。羽田や成田のANAラウンジと比較すると、およそ2倍はあるかもしれません。
やはり、ロビーはそのラウンジのクオリティを表していますね。サービスに期待が持てる、素晴らしい作りです。

ちなみに、入って左側がビジネスラウンジ。右側はファーストクラス搭乗者などが利用できる、プラチナラウンジとなります。

廊下

 

受付カウンターを左に進むと、抜けの良い廊下。ピカピカに磨かれた廊下は清潔で、高級感が漂っています。
廊下を少し進むと、左側にはバーラウンジが設置されています。夜の時間帯に本格稼働するようですので、夜出発の際に存分に利用したいものです。

ラウンジシート

廊下を抜けるととても広いラウンジスペースが広がっています。通路は広く設けられ、座席数も十分。空間を贅沢に使っている、という印象が強いです。
ラウンジ内の座席タイプは主に4種類。

こちらはラウンジに入ってすぐのソファスペース。テーブルは小さめです。食事には適さないかもしれませんが、飲み物を持ってきてちょっと休憩、にぴったりです。

キッチンの右奥に広がるのは、長いテーブル席とソファ席。テーブルの長さにびっくり。天板が石材でできているので高級感があります。こちらは食事を楽しめるスペースが十分にありますね。

ファミリーや2人以上の場合におすすめなのが、こちらのソファ席。4席が向かいになっており、ボックス席になっています。また、コンセントが付いているので、出発前に充電をたっぷりすることが可能。
テーブルがないので、食事のお皿などは肘掛の辺りに置く形になり、若干不便です。

ラウンジの一番奥は、長いソファ席とテーブル席。ソファは入口付近と同じ作りですが、テーブル席は食事に最適。レストランに来たように、しっかり食事を楽しみたい方はこちらの席をどうぞ。

上記の他にも電源コンセント付きカウンター席があり、バラエティに富んだ席揃えです。また、ラウンジ内がとても広く、出発のフライトが多くなる午後でも席がなくなる、ということはないかと思います。

オープン・キッチン

ラウンジの最大の楽しみがお食事。そのお国特有のお料理が提供されているので、海外ラウンジの楽しみの一つでもあります。KL国際空港のゴールデンラウンジも、期待通りにマレーシアのお料理が食べられます。
ラウンジのど真ん中にオープン・キッチンが堂々と構えており、スタッフの方が一部料理を作ってくれます。では、味も抜群なキッチンとお料理をご紹介します。

まずは、前菜・フルーツエリア。
前菜はグリーンサラダの他に、カルパッチョも用意されています。1品多いだけですが、嬉しい心遣いです。またフルーツは黄色いスイカなど4種類。南国らしく、水分たっぷりのフルーツが揃っています。もちろん、どれも甘くて美味しいです。

パンのエリアもあります。この日提供されていたのは、小さめのハンバーガーとクロワッサン。ハンバーガーはパティが分厚く、味もしっかりしていて食べ応え抜群でした。

キッチンの奥側には、メイン料理が並んでいます。ここにはマレーの味付けが特徴的なお料理が、何皿も並んでいます。マレー料理を楽しみたいなら、このエリアのお料理を中心に盛り付けしたいですね。
ライスも用意されているので、メインの料理と組み合わせて、オリジナルのナシ・レマも作れます♪

ヌードルバー

ゴールデンラウンジの一番の特徴は、このヌードルバーではないでしょうか。ラウンジに入ってすぐ右側にヌードルバーはあります。注文できるヌードルは3つと少なめ。

・ニョニャ・カレー・ラクサ
・野菜ワンタンヌードル
・チキンワンタンヌードル

ポップを見てわかる通り、おすすめはカレー・ラクサ。カウンターの中にシェフがおり、注文するとすぐに麺を茹でて、丼に盛り付けをしてくれます。
ちなみに、ラクサはターメリックなどの香辛料が効いた、マレーシアやシンガポールに代表される麺料理です。スープの出汁はムスリムでも食べられるように、お魚やエビなどの魚介。

こちらはオーダーして、実際にいただいたカレー・ラクサ。スープは魚介の出汁がしっかりしていて、その上にカレーのピリッとした辛さが結構効いていました。サラサラしていましたが、麺にはしっかり絡んでいい塩梅です。
チキンも入っていて食べ応えバッチリ。もやしのシャキシャキした食感がいいアクセントで、とても美味しかったです。
ゴールデンラウンジを利用した際は、ぜひオーダーすることをおすすめします!

デザート・ドリンク

オープン・キッチンの一角では、一口サイズのデザートも提供しています。よくあるブッフェのミニサイズのケーキが数種類。南国特有で、かなり甘めです。

デザートでおすすめなのは、キッチンでその場で作ってくれるワッフル。本格的なワッフル焼き器に生地を流し込み、数分で焼きあげてもらえます。
トッピングはホイップとチョコレート、はちみつ。自分の好みをオーダーできるので、好きな組み合わせをシェフに伝えましょう。ちなみに、私はチョコレート、はちみつの組み合わせでオーダーしました。
外はカリッカリ、中はしっとりで美味しかったです。また、日本のワッフルと違い、生地自体には味や甘みはありませんでした。トッピングで味付けしましょう。

ドリンクは、炭酸系ソフトドリンクであれば、冷蔵庫の中から持っていく形になります。缶に入っているので、炭酸が抜けることもなくいい状態。
フルーツジュースやアルコール類はキッチンに置いてあるので、ボトルから注いでいただいてください。

またコーヒー系は、2台設置されているエスプレッソマシンから。1台はオープン・キッチンに設置されているので、中のシェフにオーダーすれば淹れてもらえます。

仮眠室

早朝出発の際に、大変重宝するのが仮眠室。ゴールデンラウンジにも「ナップエリア」ということで設けられており、男女別々の部屋になっているので、女性も安心して利用できます。

トイレ・シャワールーム

トイレはラウンジの最奥にあります。壁の奥の方に隠れるようにしてあるので、若干見つけづらいかもしれません。また、シャワールームはトイレの中に設置されています。バスタオルやボディタオルは、受付カウンターで借りられます。
トイレもシャワーも、清掃が行き届いており、とても清潔で気持ちよく利用できました。こういう所が綺麗だと、ラウンジの印象や評価がグンと上がりますね。

まとめ

クアラルンプールのラウンジを利用したのは2018/7。海外のラウンジを本格的に利用したのは、実は始めてでした。
ホノルル空港のラウンジなど、海外ラウンジは横目で見てはいましたが、清潔ではないと言う印象で、ネガティブなイメージが強くありました。そして正直、今回の滞在は期待していませんでしたが、ゴールデンラウンジを利用しての感想は「素晴らしい」「想像以上に快適」と、印象が180度変わったことに驚いています。

ANAラウンジにも引けを取らない、素晴らしいラウンジ滞在。とても満足でした。
ANA便の搭乗ですと、プレエコ以上でないと利用できないのが残念ですが、クアラルンプールを訪れた際はぜひまた利用したいと思います。

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