前回はマラケシュの伝統的な雰囲気を残す、旧市街についてご紹介しました。
一方、新市街は建物がローズピンクやオレンジのような色に染まっており、「ローズピンクの街」と呼ばれることもあります。
今回はモロッコ経済の中心にもなっている、マラケシュの新市街についてご紹介します。
ローズピンクの街と言われるゆえん
マラケシュが「ローズピンクの街」と言われるゆえんは、家やビルの建物の壁が、一様に薄いローズピンクやローズピンクに近いオレンジ色をしているため。もちろん中には異なる色の建物もありますが、ローズピンクの中に埋もれてしまっています。
街の郊外にある邸宅も、外壁は基本的にピンク。
郊外のお宅はお金持ちの方が住んでいる地区もあり、広い敷地に大きなお庭も備わっており、緑に溢れて癒されます。
マラケシュ中央駅
こちらはモロッコ国営鉄道のマラケシュ駅。とても豪華な見た目の外観で、その大きさに圧倒されます。建物の様式は現代的な見た目ですが、イスラム様式の雰囲気を感じる伝統的な駅舎に感じられます。
駅のコンコースは天井がとても高く設計されており、開放感抜群。蒸し暑い外から中に入ると、しっかりと冷房が効いていて気持ちがいいです。電車は頻繁に走っているわけではないので、コンコースの広さの割に人はまばらでした。
駅舎にはお土産屋さんやコスメショップ、そしてファストフード店もあり、電車の出発前や到着後の憩いの場になっています。日本の駅と同じように、電車のちょっとした待ち時間をつぶすのにもいいですね。
近代的な都市として発展する新市街
マラケシュはモロッコ経済にとって重要な都市ということもあり、どんどん近代的で新しい建物が建っていっています。マラケシュ駅の対面には、黄金に輝く音楽堂があり、経済だけでなく文化にも力を入れていることが伺えますね。
渋滞緩和のためか、幹線道路は片側3~4車線と広く整備され、車の多いマラケシュの大動脈の役割を果たしています。
信号も極力少なくし、感情交差点が多く配置されています。
また意外にレトロな部分も残っており、街中では馬車が普通に走っていました。運がよければ馬車に出くわすこともあるかもしれませんね。
街中にはショッピングモールもあり、地下は地元の人がよく利用するスーパーに。海外のスーパーの特徴である果物や野菜の陳列が鮮やかで、購買意欲をそそります。
暮らしやすさを感じる新市街
マラケシュの新市街に関しては、東京や他の大都市と変わらず、スーパーなども点在しているため住みやすそうな街、という印象でした。治安的な危険を感じることもなく、観光客でも比較的に安心して街歩きができそうな雰囲気でした。
レストランもイタリアン始め洋食店も多く、ローズピンクの街で過ごしたら、けっこうテンション上がるのではないでしょうか。ぜひ、一度訪れていただきたい街です。
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