魯肉飯を食べ終え、お店の外に出る。
さっきまでまだ明るかったのに、もうすっかり陽が落ちて暗くなっているな。
けれど、目の前の寧夏市場には煌々と明かりがつき、人々も熱気がすごい。
「2人は初めの方に前通った、カキ焼き屋さんに並んでるみたい」
おー、あのめっちゃ行列ができてたお店ですね。
先輩の奥さんとその友達が並んでくれているので、そこに合流するために歩いていく。
「どこら辺にいるかな」
2人の姿を探しながら、お店の前の行列を辿っていく。
お、いた!
何とちょうど列の一番前。バッチリのタイミングだ。
「お待たせしましたー」
先輩と一緒に最前列へ。後ろに並んでいる人にちょっと悪い気がするな。
お店の中に案内され、中へ。
マジか。。。
座席数が少ないことに加え、めちゃめちゃ蒸し暑い。
この悪環境の中で食べるのかぁ。
先輩の奥さんとその友達が、カキ焼きを持ってきてくれる。
ほぉ、美味しそう♪
いただきまーす。
全員で2皿をつつく。
一見何が入っているのか分からないけど、表面を炒り玉子が覆っているみたい。
その玉子をかき分けて、カキを発見!
カキを一緒に食べると、潮の風味が口に広がる。
玉子の甘さとよく合い美味しい。
ん、なんだコレ?
お箸で下の方をかき分けると、透明なネタネタしたものが。
「何これ?片栗粉?」
先輩たちも不思議がっている。
水溶き片栗粉のような、プルンとしたものが、カキ焼き全体に絡まっている。
うーん、正直これはいらない。
このネタネタのせいで食感も悪くなっているし、味もぼやけてしまうじゃないか。
土台の味は良いだけに、少し残念。
ふぅ、ごちそうさま~。
「それじゃ、一旦ホテルに戻ろう」
カキ焼き屋さんを後にし、雙連駅へ向かう。
しかし、この暑さは殺人的だね。
夜になっても全然気温が下がらない。
少し歩いただけで、汗が噴き出してくるよ。
雙連駅からレッドラインに乗り、数駅。
東門駅に到着だ。
先輩とボクはまだチェックインしていなかったので、チェックインをすます。
朝食は7時から10時までの間みたいだ。
ボクらの部屋は6階。
5階の先輩の奥さんたちの部屋から荷物をピックアップし、自室へ向かう。
ちょっと下の階と部屋の作りが違いますねー。
「ホントだ。洗面所とかトイレとか違うね」
そういえば、このホテルってバスローブとか着替えってあるんですかね?
「いやー、このホテルは安いから期待しない方がいいよ」
マジかぁ。
着替えある前提でいたので、日本から何も持ってこなかった。
「後で通り挟んだところにある服屋さん行こう」
はーい。いいのあれば着替え買いますか。
「準備できた?それじゃ下に向かおう」
うぃ。
これから夜の永康街に繰り出すのだ。
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