ヒンドゥー教の信徒が9割近くを占めるバリ島。バリ島のヒンドゥー教は独自に進化した部分もあり、バリヒンドゥーとも呼ばれています。そのバリヒンドゥーが信仰の中心として、奉っているのがバリ島東北部に位置するアグン山。
バリヒンドゥーの寺院の象徴でもある割れ門が、アグン山を象ったものであることからもその信仰の具合が想像できます。そしてそのアグン山の中腹に建てられた、バリヒンドゥーの総本山ブサキ寺院。日本でいう伊勢神宮のような位置付けに似ているかもしれません。
今回はバリヒンドゥーの信仰の中心、ブサキ寺院についてご紹介します。
ブサキ寺院へと続く参道
アグン山は現在も度々噴火を繰り返している活火山。2019/5/31にも、噴煙が2000mに達するほどの、大きな噴火がありました。(ボクが訪れたのが5/24だったので、噴火に巻き込まれたら危ないところでした・・・)ブサキ寺院はアグン山の中腹にあるので、訪れる際には十分噴火情報に注意してください。
そして、ブサキ寺院の参道は登り道がながーく続きます。寺院までのアクセスはタクシーやレンタカーなどの車になります。駐車場を降りたあとはブサキ寺院まで緩い上り坂。噴火直後は道に火山灰が薄く積もっていたりするので、できたらマスクを持参しましょう。
本殿へ続く天への階段
ブサキ寺院についても、タナロット寺院等の他の寺院同様、信徒以外は本殿へ立ち入ることが許されていません。ブサキ寺院の本殿は、写真の通り急角度の階段を登った先。階段を登った先の門前には、観光客を入れないために門番のような方が目を光らせています。
階段はまさに天に続くと錯覚させるような大きさ。登っている時には感じませんが、降りるために反対側を向くと、その急角度と高さに足がすくみそうになります。一段一段も高さがあり、足を踏み外して転げてしまうと一番下まで止まりそうもないので、上り下りは十分注意してくださいね。
ブサキ寺院は30余の寺院の集合体
ブサキ寺院は30余の寺院が集合して成っている寺院。バリヒンドゥーには4つの階級、ブラフマン、クシャトリア、ウェシア、スードラがあり、本人の階級によってお参りするお寺が異なります。最初は自分の階級のお寺、次にブサキにお参りするというしきたりがあり、敬虔なバリヒンドゥー教徒はその伝統を守り続けているそうです。
また、バリでは2種類の言葉が使われています。インドネシア語とバリ語。バリ語は文化を残すために、子供の頃から学校で習って絶やさないようにしているそう。ハワイでもハワイ語を学校で習う慣習があり、自分たちの言葉・伝統を残すという意味でとても重要なことだと感じました。
ブサキ寺院最奥からの絶景
ブサキ寺院の最奥に進んでいくと、ひときわ高い場所に。目の前には立ち並ぶ寺院の塔、そしてその先の眼下には下界に広がるバリ島の緑あふれる絶景が一望できる、最高のスポットがあります。バリの平野から吹き上がってくる風も気持ちよく、ブサキ寺院を訪れたならぜひ立ち寄って欲しい場所。上り坂を登ったあとにホッと一息、絶景を眺めながらリフレッシュしてもいいですね。
立ち並ぶ塔が圧巻!バリヒンドゥーを体感できる寺院
バリヒンドゥーの総本山・ブサキ寺院はいかがでしたでしょうか?30余もの寺院といくつもの仏塔が立ち並ぶ光景は圧巻。バリヒンドゥーの世界が広がる空間に迷い込んだ感覚は、まさに旅の醍醐味だと思います。
寺院が建立された時代や人々の祈りを感じながら巡る時間はとても豊かなもの。ぜひブサキ寺院で悠久の時を体感してみてください!
[ブサキ寺院の情報]
住所:Besakih, Rendang, Karangasem Regency, Bali 80863 インドネシア
電話:+62 823-3919-8076
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