これから夕方までは、完全なフリータイムだ。
ホテルでゆっくり休む人、お土産などの買い物に出かける人、観光する人。
皆思い思いのプランを立てている。
ボクはもちろん観光だ。
まだこの街の上の方には行けていない。
青の街並みを堪能しつつ、探検しよう。
上に行く前に、昨日タクシーから見えたテントの場所だ。
お店を出て、ひたすら下っていく坂を歩いて行く。
かなり急な坂道だ。
この街がいかに勾配のある場所に建てられているかが、身をもって分かる。
コレ下りはいいけど、帰ってくる時の上りはツラそうだ。
15分くらい歩いてきたかな。
この坂道は、旧市街と新市街の境らしい。
この道については、青い壁の家は見当たらず、ほとんどがレンガ造りのオレンジ色だ。
人々もTシャツにジーンズなど、普通の欧米人と変わらない格好をしている。
お、なんか広場が見えたぞ。
サークル状になっている道路の真ん中が、フラワーガーデンのようになっている。
ここキレイだな。
緑の草木が生い茂り、人々の憩いの場所になっている。
多分地元の人だと思うけど、多くの若者や家族づれが集っている。
いや、ホントに人が多い。。。
公園の広さに対して、人が溢れているよ。
ある人はベンチでまったり、ある人は草の上に寝そべっている。
誰も彼もが、緩んでいて気持ち良さそうだ。
その中をカメラを持ちながら進む。
明らかに観光客と分かるよね、そして、めっちゃ視線を感じる。
人とすれ違う度に、めっちゃジロジロ見てくる感じが、こそばゆい。
昨日のテントの場所はまだか。
さらに下り、どんどん進む。
昨日こんな場所通ったっけな?
タクシーの中、しかも夜だったから、街の景色の記憶が曖昧だ。
だんだんこの方向で合っているのか、不安になってくる。
ふと道の斜面側の方、左手下を覗くと、昨日彷徨った時に見かけた遊園地が!
おー、昨日は遊園地の反対側の道路を通ってたんだな。
改めて考えると、目的の場所とは正反対の方角に歩いていたわけだ。
それじゃ、着くわけないか。
遊園地を後に、さらに先へ進む。
通りの両側には、フレッシュジュースを売っている売店などが並ぶ。
人通りも多く、本当に活気のある街だ。
旧市街は観光客が練り歩く感じだけど、こっちは完全に地元人だらけ。
この辺りに住んでいる人が、普通に生活しているのだ。
Googlemapを見ながら進む。
おそらくこの辺りのはず。当たりをつけている所じゃなかったら、引き返そう。
ビンゴ!!
斜面側には、真っ白なトンガリ頭のテントが、広場にびっしりと並んでいる。
タクシーの中で、なんだココ!?ってすごい気になっていたんだよね。
広場の大きさは、横100m、縦2,300mくらいあるだろうか。
その広大な敷地の中に、整然と並ぶテントが美しく見える。
下に降りて、何があるのか見てみよう。
脇にある階段を降り、テント街の外周を歩く。
周りを歩いているのは、地元人が多い気がする。
テントの中を見てみると、食べ物屋さんや雑貨店、衣料品などの日用品店など多種多様だ。
テント街の中に入ろうか。
広めの通路を左に折れる。
うわっ!
ここは、、、ヤバイ。
空中を尋常じゃない数の虫が飛び回っている。
左側のテント、右側のテント、そして真ん中の通路を縦横無尽だ。
しかも、コレはボクのあまり好きじゃない虫じゃん。
よーく見てみると、飛んでいる黒い虫の正体は、全てハエ。
ぐぅ、気色悪い。
両側のテントには、お菓子っぽいものがビニール袋に入れられ山積みになっている。
その袋に、数十匹というハエがビッシリ。
しかも日本のサイズの倍くらいありそうな、巨大ハエだ。
この場にいるのがツライわ。
数が尋常じゃないので、歩いていると顔の周りをブンブンしてくる。
顔だけじゃない。体中に纏わり付いてくるみたいだ。
あー、気色悪っ!
足早にテント街を突っ切り、食品ゾーンから衣料品ゾーンへ移ってきた。
ふぅ、やっとハエがいなくなったよ。
ここはキレイな環境で育った者には、ハードルの高い場所だ。
そろそろ、ホテルの方に戻ろう。
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