おぉ、すごい!
商品が店内に所狭しと陳列され、ミュージアム感が出ている。
しかも、陶器だけでなく、金属製やガラスのティーポットなど、とても煌びやかだ。
この空間にいるだけで、テンション上がる!
皆、自分用のお土産を選んでいる。
ハンドメイドということもあるのか、お値段が高めだ。
買いたいけど、少し値下げしたくらいじゃ、手が出なそう。
皆迷っていたり、値下げ交渉を長くやっている。
シルバーが入っているとは言え、ティーポットとグラスのセットで1万円は高い。
かなり強気の値段設定だ。
たぶん半分くらいでも、店には利益が出るんじゃないかな。
ボクは特に買いたいものもないので、店内を見て回る。
本当に欲しいものって、そんなにないんだよなぁ。
家にタジン鍋なぞあっても、それを使っているイメージが湧かない。
皆は買って、それを実際に使うのだろうか?
おそらく、予定時間を大幅に過ぎている。
イッサンとアッサンが、また急かしにきた。
ひーさんはシルバーのティーポットセットを買おうかなやんでいるので、価格交渉が難航中。
最初は1200MDHを提示され、700MDHまで下げたけど、高すぎて断念。
最終的には、480MDHでポットはシルバーなし、グラスにシルバーが入った、お値ごろなものを購入できた。
話しが纏まってよかった。
買い物が終わった人からお店を出ていく。
外は日がだいぶ傾いてきて、少し涼しくなったかな。
工房兼ショップは、商品が美術品のように展示してあって、すごい美しかったな。
再びバスに乗り込み、新しい旧市街を走っていく。
今度は5分と経たずに下車。
車が停められる広場に降りたのだけど、アッサンがめっちゃ狭い通路に入って行く。
これすれ違うほどの幅もないね。
しかも両側の家の壁が高くて、すごい圧迫感だ。
所々お土産屋さんがあり、客引きをしてくる。
その客引きを無視しながら、5分くらい歩いたかな?
路地が入り組み過ぎていて、方向感覚は完全に狂ったよ。
すると路地の行き止まりへ。
よく見ると、地下に続く階段がある。
まるで、RPGのダンジョンに入るみたいだ。
階段を降りた踊り場には、おじさんが4人くらい。
客が来なくて暇なのか、トランプをしている。
その横を通り過ぎると、広い空間が現れた。
匂いが独特の空間。
ここは革製品を売っているお店の様だ。
横の壁には棚があり、色とりどりのバッグやバブーシュがたくさん積んである。
このディスプレイがキレイなんだよな。
女子はときめいて購買意欲が止まらなくなるっぽい。
さっき階段を降りてきたのだが、今度は店の中の階段を上る。
しかも5階分も。
チラッと見えた、途中のどの階にも革製品がずらっと並んでいる。
すごい大きいお店なんだな。
5階に着くと、入り口で茎付きのミントを頂く。
なにコレ?プレゼント?
「なめしの匂いが強烈で苦手な人が多いので、このミントを鼻に着けて嗅いでください」
なるほど!
確かに革の匂いは、若干苦手だ。
窓がなく換気が良くないので、店内にもかなり充満している。
ちょっとミントを嗅いでみよう。
お!いい匂い♪
ミントティーに使われるものと一緒で、香りがよく出ている。
5階はどうやら屋上のようだ。
4辺のうち1辺がバルコニーのようになっており、そこからなめし場が眼下に見える。
この眺めは壮観だ。
なめしと色付けを行っているらしく、バスタブの様な穴の中には、異なる色の染料が入っている。
その穴の中に、なめしが済んだ牛革などを、そのままドボンと浸けておくみたい。
時間が経つと、革に染料が入り込んでいる、という寸法だ。
しかし、染料なのかなめした革の匂いなのか、かなりキツイ。
風で流れてくると、一瞬ウっとなる。
もはや、ぷかはグロッキーになっているじゃないか。
大丈夫か?きつかったら、下に降りた方がいいよ。
ボクもそろそろ降りよう。
周りを見渡すと、皆はすでに下に行ったみたいだ。
早くも物を物色している。
店内を見て回ると、本当に色々な革製品がある。
カバン一つとってみても、リュックタイプから肩掛け、ビジネスバッグなどあらゆる種類が揃っている。
あとは革ジャンやベルトなど。
そして、女の子たちの目的はバブーシュみたい。
伊佐さん。。。
試着しているやつ、全部形同じ。。。
つま先が尖っていたり、丸っこかったり、装飾も様々。
それを色違いで、試し履きをしている。
「うん、色違いで全部買うの」
は?
マジか。
さすがに本気で全部買うことはないだろうけど、全部買いたい心意気らしい。
ここでもまた、女子の購買意欲は止まらない。
予定の時間をかなりオーバーしていると思うけど、全然収まる気配がない。
ボクはその間、店内の様子を撮影。
何気にお店の壁なんかにも、美しい模様が入ってる。
日本の大型店だと、壁自体に模様を施すこともあまりない。
壁が綺麗なだけで、気分も上がるよね。
「そろそろ行きますよー」
イッサンが来た(笑)
この記事へのコメントはありません。