バスが峡谷の道を下っていく。
5分ほど走ると、急に停車。どうやらお昼ご飯らしい。
ピンク色の外観の、可愛らしいお店だ。
中に入ると、奥行きが少しある。お店の右奥がボクらの席みたいだ。
席について、飲み物の注文。
そうしたら、ボクはまたhawaiiでも飲もうかな。
飲み物の注文が終わると、食べ物が次々に運ばれてくる。
出てくるのは、やっぱり定番のものだ。
そろそろ、本当に飽きてきたぞ。
この国にはパンとスープ、タジン鍋しかないのだろうか。。。
だとしたら、モロッコ人はあまり食には興味がないのかもしれない。
純粋なモロッコ料理は、パターンが少なそうだ。
うーん、皆の飲み物は来ているのに、ボクのだけ来ない。
hawaiiがまだ来ない旨を、店員さんに伝える。
うし、それじゃ食べましょうか。
まずはスープ飲もうかな。
お!美味しい!!
これまで頂いたものより、味の奥行きが全然いい。
これは牛か鶏の出汁が効いているっぽい。野菜だけじゃなくて、脂のうま味を含んでいる。
串に刺さった鶏肉や、タジン鍋もけっこうイケる。
お料理の内容は変わらないけど、クオリティが日に日に上がっていっているぞ。
そして、まだhawaiiが来ない。
もう一度、持ってくるように店員さんにしっかりとお願いする。
少しして、今度はちゃんと持ってきてくれた。
これで喉を潤せる。
皆の疲れもけっこうピーク。
段々と口数が少なくなってくる。
と、ボクらの席の前の席に、他のグループが。
何と日本人グループだ。
へぇ、こんな地球の反対側の国の、都市と都市との間の観光地で、よく会ったものだ。
すると、そのグループの中の女性が、こちらに近寄ってくる。
「もしかして、伊佐さんですか?」
え?マジ?
こんな所で伊佐さんを知っている人が現れるとは!
さすが伊佐さん。有名だ。
この女性、どうやらボクらと同じ工程を、2日短い8日間で周るらしい。
ほとんど移動で、観光の暇はないんじゃないか?
考えると恐ろしい工程だ。
ひとしきり食べ終わったあと、しばしの一服。
お腹を落ち着かせつつ、ちょっと店内をお散歩だ。
テラスがあるので、そちらへ出てみると、眼前には断崖絶壁が広がっていた。
これは中々のビューだね。そして気持ちいい。
「美味しかったですか~?」
うん、美味しかった!
「ほんまに~?」
ほんまにーw
いつものやりとりをしながら、バスへ。
ここから西に進み、アイト・ベン・ハッドゥを目指す。
地球の歩き方を見た感じだと、アイト・ベン・ハッドゥもけっこう楽しみなんだよな♪
要塞のような集落で、有名映画のロケ地にもなっている。
世界遺産にも登録されている、人気の観光地だ。
荒野の中をバスが再び走って行く。
Google Mapsを見た感じだと、目的地まではかなり遠い。
何時間もずっと移動だな。
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