Travel Diary

モロッコ 地獄のアトラス越え再び・山で爆破?!

山道を登った先、カーブの膨らんだ先に建つ1軒のお店にバスが停まる。
「みなさーん、お昼ご飯ですよー」

アイト・ベン・ハッドゥのあとはバスに乗っていただけだけど、お腹は減るもんだ。
バスの前の方に乗っている皆は、、、けっこう辛そうだ。
くねくね曲がりくねったカーブの連続で、グロッキーになっている。

この状態でお昼ご飯を食べるのはキツイだろうな。。。

お店の中に入って行く。
席に座るけれど、皆口数少なめだ。

まずはPOMS(POMはアラビア語でりんご。Sはサイダーの意味)を注文。
他のみんなも各々ドリンクを注文する。

そして、次々にお料理も運ばれてくるが、いつもと少し違う。
パンとスープ、タジン鍋は同じだが、クスクスが!

モロッコでもっと食べられるかと思ったが、今回の旅で2回目。
いや、行きの飛行機で食べたのを入れれば、3回目か。

ここのお店のクスクスは、どんな味がするのか。
いただきます♪

お肉や野菜の味が出た汁と一緒に、世界一短いパスタを口に運ぶ。
お、けっこうイケる。

見た目が黄色いから、少し辛いのかと思ったけど、全然辛くない。
そもそもクスクスに辛い味付けはないのかもな。

しかし、その土地土地で食文化はまったく変わるものだ。
食文化というよりも、食に対する考え方だね。

日本人は世界的にも珍しいくらい、食が豊かだと思う。1つの食材に対して、何十、何百もの調理の仕方がある。
このモロッコは、そういう意味だと食が乏しい。

タジン鍋などは、完成された料理なのかもしれないが、もっと派生した料理や味付けが異なる料理があったら、変化を楽しめるのに。
それとも、本当はあるのだけど、毎回同じものを食べさせられただけなのか。。。
昼食・夕食は、基本ツアーに含まれているプランだったので、適当に注文をされているのかな。

もしそうだとすれば、かなり残念だ。
今回の旅では、食があまり楽しめていないのだから。

ふぅ、ご馳走様。

体調がすぐれないのか、同じものばかりで飽きたのか、皆もあまりお箸が進んでいないっぽい。
テーブルに並ぶお料理は、まま残っている。

ちょっと勿体ない気もするが、ボクもお腹いっぱいだし、しょうがない。

再びバスに乗り込み、地獄の山道が始まる。
何人かは、お昼食べた後に、酔い止めの薬を飲んだっぽい。

このアトラス山脈、山道の脇の崖は、あまり植物が見られないな。
どの場所を見ても、むき出しの岩ばかりだ。
杉の木ばかり生える、日本の山の風景とはかなり異なる印象。

ん?
バスの速度が遅くなってきた。
どうやら前方が混んでいるみたいだ。

そして、徐行になったかと思ったら、ついにバスが止まってしまった。
どうしたんだろ?遅いトラックでもいて、詰まったのかな。

しばらく待ったけれど、動きそうな気配が全然ない。
嫌な予感だ。事故かもしれない。

窓の外を見ると、他の車のドライバーや同乗者が、車の外に出て前方に歩いて行っている。

それを見てイッサンが運転席を降り、渋滞の列の前の方へ向かう。
バスが停車して20分ほど経ったかな。
エンジンを切っているので、車内が暑くなってきた。

お、イッサンが戻ってきたぞ。
「どうやら、この先で発破してるみたいです」

発破?
何で迂回路無い状態でやるのか、という疑問の前に、イッサン難しい言葉知ってるな、と思ってしまったよ。

「発破って何?」
やっぱり発破という単語を知らない子もいるのが面白い。

「ちょっといつ動くようになるか、分からないですね~」
マジかーー。
ずっと足止めはつらいなぁ。いつ動くか予定が分かれば安心していられるけど、分からないとイライラするよね。
まぁ、今回は誰が悪い訳でもないから、とにかく待つか。

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