鞍馬寺の本殿も堪能したし、そろそろ下に降りてバス停に向かおう。
バス停の方までは、まだここから1kmくらいあるっぽい。
できるだけ早く行かないと。
階段を降りていくと、苔むす綺麗な屋根が見えてくる。
太陽の光の加減で、いい色合いだ。
左側には転法輪堂・洗心亭という建物があるらしい。
江戸時代に造られた木造阿弥陀如来座像があるみたいなのだけど、今回はパスだ。
とにかく先を急ぐ。
さらに階段を下の方に降りてくと、何やら声が聞こえるな。
「えっせぇ、えっせぇ」
ちょっと不気味な声だけど、正体が分かったぞ。
おじいさんだ。
石造りで整えられているとはいえ、けっこう急な階段をおじいさんとお婆さんが上ってきている。
かなり辛そうだ。
まだまだ階段は下に続いている。
うーむ。
さっきは鞍馬寺から先に行った方が良かったかと思ったけれど、勾配の急さ加減は同じくらいだね。
鞍馬寺の方がちゃんと整備されているので、歩きやすいというのはある。
けれど、登りの距離は鞍馬寺の方が長いんじゃないだろうか。
先に貴船神社から行ってみて正解だったかも。
おっと!門を発見。
ここは中門。
鞍馬寺の入り口である仁王門までは、まだ距離があるみたいだ。
ここからは道が砂利というか土に変わってきたな。
中門から上は石段で歩きやすかったけど、数日前に降った雨のせいか、少しぬかるんでいる部分がある。
途中、「いのち」のモニュメントを通り過ぎる。
ここだけ現代アートっぽく、違和感あるな。
ここは由岐神社。
京都の北方鎮護の鎮守社らしい。
中々歴史のありそうな雰囲気だけど、先に進もう。
勾配がまた少し急になってきた。
そろそろ仁王門につくはずなんだけど。
む。
女の子が階段のところで人形の撮影をしている。
ボクに気づいて気恥ずかしかったのか、ささっと撮影して階段を上って行ってしまった。。。
階段を降りきり、門をくぐる。
「ありがとうございましたー」
はい、どうもー。
どうやらここで鞍馬寺は終了みたい。
逆から来たから、本来はここから始まるんだけどね。
後ろを振り返ると、立派な門。
ここれが仁王門か。明治44年の再建された由緒ある門だ。
はぁ、貴船から山道を登り、やっと鞍馬寺を通過できた。
尋常じゃない量の汗をかいたので、その部分はけっこうしんどかった。
さて、バス停はどこかな?
パッとみたところないな。
そこにある交番の駐在所で聞いてみよう。
ん?人がいない。
よく見ると、カウンターの上に呼び出しのチャイムがある。
チャイムを押すと、奥の方から駐在員の方が。
すいません、鞍馬のバス停ってどの辺にあります?
「バス停は目の前の道路が右に折れているんですけど、そのちょど折れている曲がり角のところですね」
なるほど、分かりました。ありがとうございます!
この辺は門前町とでもいうのだろうか。
お蕎麦屋さんや休憩どころがいくつも並んでいて、観光客が多い時期には賑わうんだろうな。
バス停発見。
次のバスまでは、後15分くらいか。
うし、それまで帰り道を検索しながら待っていよう。
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