「縄文杉」のパワーをもらい、気も体力も戻ってきた。
こんな偉大な木は今までに見たことがない。
これは屋久島に訪れる時間を掛けても、ぜひとも一度は訪れるべき場所だ。
後ろ髪を引かれる思いで名残惜しいけど、また「荒川登山口」まで戻ろうか。
今思ったが、本当にツラいのはむしろここからな気がする。
目的の場所まで辿り着いてしまったから、後は楽しみもないまま帰るだけなんだよな。。
逆方向からだとまた違った景色が見れることを期待して粛々と戻ろう。
おっと、前から変わった方が(笑)
ご年配の女性が子犬を連れてこのキツイ山道を登ってきている。
ミニチュアダックスが一生懸命女性のうしろをついていっている姿が可愛い。
しかし飼い主さんもよくやるな。
わんこの身体じゃ登れない所は抱っこして進むとは。
あともう少しだ、ガンバレ!
こういうことがあると、自然に足も軽くなってくるね♪
そして、帰りで唯一いいのは下りだということだ。
行きの様な登る体力、持久力は必要ない。
ただし、下りは足への衝撃がスゴイので要注意!
自分の全体重+下に降りるスピードが2乗で加わるので、優しく降りて行かないとあっという間に足にガタがくる。
いや、まだ若いから大丈夫だろう。
ゆっくり帰るよりも、早く宿に帰って休みたい。
ふぅ。
行きの半分程度の時間で「大株歩道入口」まで辿り着いた。
この調子でガンガン下っていこう。
「縄文杉」辺りでは弱まっていた雨が、また強く降り出してきた。
ここまで来ると、登山靴の中がぐしょぐしょだ。
だいぶ気持ち悪い。
っと。
後ろから人がやってくる。
え?マジ?
帰り道で走る元気があるの!?
60歳前後だと思うけど、おじさんが小走りで
ボクの脇を颯爽と駆け抜けていく。
スゴイなぁ。何か慣れた感じだ。
下りの下方向の力を、前方向に変換しているので、走っている分早いし、足への負担も軽減されるのかな。
ちょっとマネしてみようかな。
うん、確かに足への衝撃は和らぐけど、疲れる!
これは基本的な体力がないと、厳しいかもしれない。
ふぅ、ようやく「荒川登山口」まで戻ってきた。
普通往復で9時間~10時間掛かるところ、7時間で戻ってきてしまった。
もっとしっかり味わう様に登ればよかったかな。
そしてもう足が動かないや。
特に足首はガチガチ。
一歩を踏み出すだけで、痛みが走る。
しまったなぁ。明日のことを全く考えていなかった!
全力で上り下りしてしまったよ。
汗と雨で身体中がびっしょり。
宿で早くシャワーを浴びたいな。
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