Travel Diary

モロッコ 5日目 フェズの美しいトワイライト

おはよう。
今日も早朝からアザーンが響き渡っていた。

けど、街から遠いため、昨日みたいにうるさい、って感じではなかったかな。
ひろしはまだ寝ている。

今のうちにシャワーを浴びてしまおう。

ボク自身の準備はバッチリ。
そろそろ夜が明ける頃なので、ボクはカメラを準備だ。

少しずつ、空が白み始めてきた。
夜から朝に変わるこの瞬間、すごい好きなんだよね。

切り取る範囲を変え、レンズを変え、かなりの枚数シャッターを切って行く。
フェズの街はとても大きいので、全景を写すと街並みが小さくなってしまうのが難点だ。

丘の向こう側から、太陽が顔をのぞかせ、眩しい光がレンズを通って目に差してくる。

この逆行は構図としてはあまり良くないと言われるけど、なんでだろうね。
こんなに美しいのに。

人間、自然と太陽を求めるから、ボクも思わずレンズを向けてしまう。
上手く順光で撮りたいけど、そうするとメインの街が少ししか入らない角度になってしまう。

この、被写体と太陽とカメラマンの位置関係。
めっちゃ難しいんだよね。
予め計算できればいいけど、観光だとこの時間しかいられない、ということが多い。
その時間帯に位置関係が悪いと、もうお手上げだ。

よし、撮れた撮れた。

と、ようやくひろしが起きてくる。
おはよう。

イイ感じの朝陽が見られるよー。
「おぉ、ホントだ。眩しい!」

朝陽が窓から部屋に入り込んでくる。
んー、気持ちのいい朝だ。

チェックアウトできる準備を整えて、朝食に行こうぜ。

用意を済ませて1階のレストランへ。
店内はかなり混んでいるな。特に欧米人が多い。

「おはよう」

おはよう。
ひーさんときっちゃんだ。

朝食はビュッフェ形式。
好きなものを取れるけど、日本のホテルのように種類が豊富ではない。

サラダやチーズ、卵類とパン類だ。
大皿にサラダとチーズを適当に取る。そんなに美味しそうではないから、少量で。

「わたしたち席見つけておくねー」
ひろしときっちゃんは席を探しにいく。

じゃあ、ボクたちはエッグステーションで、オムレツをオーダーしてこようか。
エッグステーションでは、シェフがその場で卵料理をしてくれる。

目玉焼きやスクランブルエッグもできるそうだが、ベーコンやマッシュルームを入れてくれる、オムレツだよね。

前には、10人くらいの列ができている。
一つ一つそれなりの時間がかかるので、しばらく待ちだ。

10分ほどして、ようやく順番が回ってくる。
ベーコン、マッシュルーム、トマト、ネギ入りでお願いします。

全部で4つだから、かなり時間掛かったね。

席はフロアの中で1段高くなった、丸テーブルを取ってくれたみたい。
「おはよー」

おはよう。
みーとぷかが増えている!

それじゃ、いただきます。

冷めないうちに、オムレツをいただこう。
うん、美味しい。
出来立てだから、なおいいね。

あとは、パン類。
ジャム入りのデニッシュなど、全体的に甘めのパンばかりが置いてあったんだよね。
なので、お皿に並ぶパンも必然的に甘いものばかり。
ま、甘いもの好きだからいいんだけどね。

ふぅ、ごちそうさま。
自称5つ星だけあって、美味しいご飯だった。

それじゃ、部屋に戻ろか。
歯磨きとかしないと。

「あ、伊佐さん。めっちゃパソコン広げて仕事してる」

本当だ。
窓から入る朝陽を浴びて輝いていることと、真っ赤なジュラバ着ているのが不自然だけど、完全仕事モードだ。

おはようございま-す。
ではまた後にロビーで。

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