頂上までは、あと一息。
よし、到着ですねー。
比嘉さんと一緒に、頂上に到達!
下から吹きあがってくる風が、クールダウンさせてくれて気持ちがいい。
そして、なんと言ってもこの眺望。
辺り一帯を360°見渡すことができる。
アイト・ベン・ハッドゥは、昔はアフリカ中部のマリからのキャラバンなどが通過する際の、関所の役割を持っていたんだって。
そして、この眺望のためだろう。軍事的な要塞としても使われていたらしい。
確かにここからだと、どの方向も丸見えだね。
見張りの場として、これほど適所なポイントは他にないや。
皆も次々とやってくる。
「おぉ、すごーい!」
頂上からの素晴らしい景色に、皆興奮している。
「みんなで写真撮ろう!端っこの方に、横一列で並んでくれる?」
伊佐さんの指示で、頂上の淵に、横一列で並ぶ。
淵の形に沿って、列に前後の奥行きが出る感じだ。
と、近くにいた欧米人の男の人の団体が、写真を撮るのを申し出てくれた。
男の人たちは全員で15人くらいだが、みなガタイがめちゃくちゃいい。
何の集団なんだろ?
などと思いつつ、伊佐さんも列に加わり撮ってもらう。
「そうだ、皆でジャンプして、そこを撮ってもらおうよ」
なるほど、それいい!
「じゃあ、1,2,3でジャンプね」
1~、2~、3--!
やっほーい!
いいね、タイミングばっちり合ったんじゃない?
伊佐さんが写真を確認する。
「おー、すごい!めっちゃいい感じで撮れてる。Thank you!」
お兄さん方にお礼をし、皆で盛り上がる。
お兄さん方は、どうやらスペインから来たらしい。しかも、ポリスマンだ。
納得。だから皆ムキムキマッチョなんだね。
なんかめっちゃ意気投合したらしい。
伊佐さんがお姫様抱っこされてるw
こんな姿めったに見られないのでラッキー(?)だ。
そして、頂上から一段降りた場所で、ポリスメンと集合写真をパシャリ。
いい写真だ。
あとで見た時に、アイト・ベン・ハッドゥの頂上での思い出が蘇りそう。
おっと、またアッサンが急かしている。
まあこの頂上でだいぶ楽しんだから、けっこう時間押しているのだろう。
この数日間で、ボクらは時間通りに進まないこと分かってきたと思うんだけどな。
分かってきたと思うけど、ちょっとイライラしているアッサン。
ホントごめんね。
一気に下まで降りきり、登ってきたときとは違う順路でアイト・ベン・ハッドゥを後にする。
地上からも頂上からも見えていた、川に掛かっている橋だ。
この光景。なんか、モンサンミッシェルと似ているかも。
アイト・ベン・ハッドゥが修道院、そしてそこに向かう橋は共通している。
両方とも威厳を感じる、素敵な景色だ。
橋を渡り、民家の並ぶ細道を歩く。
前方には、大通りだ。そこを左に曲がれば、泊っていたホテルの方へ向かうことになる。
ホテル側へ少し戻ると、我らがバスが待っている。
今日の目的地は、いよいよ最後の街、マラケシュだ。
しかし、マラケシュに行くまでにはアトラスを越えないとならない。
ボクは大丈夫だけど、皆は山道大丈夫かな?
かなーり不安だ。
それじゃ、まずはアトラス目指して出発!
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