Travel Diary

モロッコ CMでも有名・世界で唯一の生産国モロッコのアルガンオイル

アイト・ベン・ハッドゥを出発して、1時間30分ほど。周りの景色が変わってくる。
アトラス山脈に差し掛かり、険しい山の中にバスは突入している。

景色を見ていると、山道の脇にお店がちらほらある。
アトラスの山道も日本と同じく、かなり蛇行しているので、ドライバーなどの休憩スポットとしても必要だろう。

アイト・ベン・ハッドゥを出発して、約1時間。

「みなさ~ん、これからアルガンオイルのお店行きますよー。アルガンオイルの元のアルガンツリーはモロッコにしかないので、とても貴重です」
え?ということは、モロッコでしかオイルも取れないんだ。もっと色々な国で取れるものかと思っていたよ。

「アルガンオイルはマラケシュにも売ってますけど、注意が必要です。よく分からないお店だと、他のオイルを混ぜて売っていたりするので、安くても気をつけないといけないですねー。これから行くお店は100%ピュアです。安心してくださーい」

たしかに。アルガンオイルってパッケージに書いてあっても、中身が本当にアルガンオイルかどうか素人には分からないよね。
モロッコの市場だと、そういう事が普通に行われていそうだ。
となると、これから行くお店で買った方が安心かも。

お店の前の駐車場は、大型のバスなどでいっぱいだ。
狭いスペースにバスを停め、お店に入る。

店内に入ると、お店の奥につながる通路には少し異様な光景が。
完全に観光用なのだけど、通路の左側にアルガンの実を割っている女性たちが一列に座っている。

写真撮影にも応じてくれるそうなのだが、何か作業って感じ。

女性たちは籠からアルガンの実を取り、石で殻を叩いて割っている。
ひたすらその作業の繰り返しだ。一日何百、何千と割っていると考えると、ちょっと気の毒に思えてくるよ。
自分だったら退屈過ぎて耐えられないだろうな。。。

奥の方へ行くと、アルガンオイルの試食をしている。
モロッカンパンを渡され、オイルにつけて食べていいみたいだ。

アルガンオイルの他にもはちみつがある。
ま、まずはアルガンオイルをつけて食べてみよう。

一見オリーブオイルと見分けがつかない。
パンをディップしてみるけど、けっこうサラッとしているので、益々オリーブオイルみたいだ。

味は、、、うん、美味しい。
というか、ほとんど味はないかもね。
オリーブオイルに似て、すごい食べやすい。

お次は、はちみつだ。
おぉ、めっちゃ美味しい!普通にはちみつが正解じゃない?これ。
ちょっとパンが止まらなくなる。

いやいや、ここには食べにきたんじゃない。
お土産を買いに来たんだ。

さらに進み部屋へ入ると、そこにはアルガンオイルを原料とした数々の商品が。
並んでいる商品は、食用のアルガンオイルからマッサージ用のボディオイル、髪の保湿用など様々だ。
美容に敏感な女子受けしそうな、見事な品揃え。

にしても、さすが貴重なアルガンオイル。
どれもこれも、中々のお値段がする。

純粋なアルガンオイルは、50mlくらいの少量で1000円ほどもする。
日本だと2,3000円くらいするそうなので、とてもお得だ。

うーん、何を買おうか。
オイルは確実に使わないし、寂しいことにあげる人もいないしなー。
お、この石鹸はいいかも!

アルガンオイルの配合された石鹸で、4つ入りで80MDH。
これならばら撒き用として、多くの人に配れそうだ。

さっそくお会計を済ます。
他の皆は、、、悩んでいる最中で、まだまだ時間が掛かりそうだ。
「王子いつの間に買ったん?」「買うの早っ!」

ボクの特性というか特技というかで、人から決めるのが早い、と言われることがある。
確かに早いかもなぁ。ご飯を注文する時とか、日々の小さな意思決定なら一瞬で決めることが多い。
というのは、自分の中で好き嫌いや優先順位がはっきりしているからだと思う。

なので、選択肢がいくつかあった時に、自分が大事にしている価値観に合うものをすぐに選べる。
時間を効率的に使うという点では、かなり重要なポイントだと思うけど、人間としてはコレつまらないかもねー。

TPOで使い分けた方がいいだろうか。。。

っと、そろそろ皆もぼちぼち買い終わってきた。
いいお値段するので皆迷っていたけど、お目当てのものを買えたのかな。

「それじゃ、皆さん行きますよー」
イッサンが焦れたのか、外から呼びにきてくれたみたいだ。
それじゃ、マラケシュ目指してアトラス越えをしましょうか。

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