マカオの光と影について考えているうちに、吉祥樹のショーも完全に終了。
周りに集っていた人たちも、波が引くように一斉に散り散りになっていく。
さて、ボクも一旦ホテルに帰るか。
その前に、夜の噴水ショーも見ておこう。
昼間に見るものとは異なり、ライトアップが美しい。
派手さが増した印象だ。
さて、ホテルに帰ろう。地下道をホテルリスボアに向けて進む。
この辺の道は、もう慣れたものだ。
10年ぶりのマカオは、その時間のブランクがあった分、最初全然馴染まなかった。
けれど、この一日弱を歩き回ってみて、道だけはかなり馴染んだと思う。
(もちろん街自体には、馴染むという感覚にはなっていない)
やはり自分の足で歩き回って、景色を見ながら、人々の雰囲気を感じながら過ごすことが重要なのかも。
友人と来ると、どこに行くのも他人任せだったり、しゃべっていて旅先の雰囲気に集中できないことが多い。
そういった旅は、何となく自分の身になることが少ない様な気がするな。
一旦自室に戻り、カメラなどが入ったバッグを置いていく。
もうそろそろ19時。
ご飯を食べに行こう。
出発前から悩んでいたのが、夕食だ。
一人だとレストランには入りにくい。
なので、だいたい一人でも違和感のないカフェっぽい場所や、フードコートに行くことが多いんだよね。
けれど、マカオは落ち着いて食べられそうなカフェも無ければ、フードコートも近くにはない。
ボクのニーズに合った、ちょうどいい感じのレストランを探さないといけないわけだ。
そこで、街歩きをしながら、目ぼしいレストランを見繕っていたんだよね。
そのレストランは、セナド広場にある「黄枝記」。
広場の右奥の方にお店があり、行列は見たことがないけど、常に人が入っている感じだ。
ちょうど夕ご飯時なので、すぐに入れるだろうか?
お店の前で受付をしているスタッフの人に、一人ということを告げる。
「One person?」
やっぱり一人だと、ちょっと訝しがられるな。。。
すると紙に何かを書いて、ボクに渡してくる。
座席番号かな?
お店の中に入り、中の店員さんに紙を見せると、席を指されて案内された。
丸いテーブル席。4人掛けだ。
そのうちの2席には、初老のご夫婦。
ふむ、相席か。
ちょっとビックリするけど、こっちではこれが普通なのだろう。
店員さんも普通に案内するし、ご夫婦も一人のボクを特に気にしていることもない。
失礼しますねー。
メニューが置いてあるので、見てみる。
日本語でもメニュー表記がされてあって、どんな料理なのか一目瞭然だ。
このお店のお勧めは、海老ワンタン麺らしい。
よし、これにしよう。
すいません。
海老ワンタン麺お願いします。
「OK」
というと、スタッフの方が奥へ引っ込んで行く。
どんな感じか楽しみだ。
店内を見回すと、中華色が強い。
メニューの内容もそうだけど、完全な中華料理屋だ。
あ、チャーハンも惹かれたんだよね。
次来た時は、絶対にチャーハンだ。
と、それほど待たずに海老ワンタン麺がサーブされてくる。
いいね!
美味しそう。
それでは、いただきまーす♪
まずは、ワンタンから。
ん!エビがプリップリで、めっちゃ美味しい。
中には豚のひき肉も入っており、お肉のコクも引き立っている。
そして、スープはこってりでもない、飽きの来ないあっさり目だ。
麺の方は、、、極細のカタ麺。
日本で言うバリカタ麺っていう感じなのかな。
極細の麺が、互いにかなり絡まり合って、ちょっと取りずらい。
でも、すごい美味しい!
おそらく鶏か豚の出汁だと思うけど、スープのコクがちょうどよい。
このお店はアタリだ。
勇気を出して、一人でもいいから入ってみてよかった。
ご馳走様。
あっという間に食べ終わってしまった。
ふぅ、それじゃ歩き疲れたし、ホテルに帰ろうか。
この記事へのコメントはありません。