日本でもIRの誘致が盛んになり、IRが注目されている昨今。(2020年現在)「IR = カジノ」と認識される人もいて否定的な意見が多いですが、IRが正確に認識されていないのは、良い状況とは言えません。
そこで今回は大成功しているマカオのIRについてご紹介します。IRの楽しさについて、この記事で少しでも認識いただければ幸いです。
IRとは?
IRとは「統合型リゾート」の略称となります。カジノの他にもホテルや劇場、会議場、ショッピングモールなど、複数の施設が集まったリゾート施設・エリアのことをさします。
カジノはIRの中心ではありますが、IRを構成する一つの要素であるということの認識が必要ですね。カジノを中心に人を呼び込んで、周辺の施設でも観光客に楽しんでもらうことで大きなお金の流れができてきます。
IR建設はもとより、運営していく中でも雇用が生まれ、しっかり運営していけば経済の面ではとても良いことだと思います。ただし、マネーロンダリングの温床にならないように適正なチェックが必要。その他にも外国人が頻繁に出入りすることになるので、治安面の強化も必要です。
メリット、デメリットありますが、両方の側面を知っておくのは大事なことですね。それでは、IRを構成する要素を見ていきましょう。
ラグジュアリーホテル
人が集まるところには宿泊施設が必須。IRではエンターテイメント性の強い巨大なホテルが、敷地内に何棟もあることが一般的です。マカオのコタイ地区の場合、「ザ パリジャン」「ザ ベネチアン」「ギャラクシー」etc…。いくつもの個性的なホテルがあり、そのどれもが訪れる人を楽しませるように、嗜好を凝らしています。
例えばこちらは「ザ パリジャン マカオ」。ホテルの敷地内には、1/2のエッフェル塔が聳え、一際目を引きます。エッフェル塔の真下から記念撮影する人も多く、とても人気な観光スポットにもなっています。
また、こちらは「ザ パリジャン マカオ」のエントランスロビー。絢爛豪華な噴水の存在感がすごく、ホテルの中にいるということを忘れてしまいますね。
「ザ ベネチアン マカオ」のエントランスも負けていません。ロビーからカジノエリアに向かって伸びる廊下は、フィレンツェの美術館の回廊のよう。天井や壁には、ルネサンス期の絵画を思わせる西洋画をあしらい、これまたホテルの中とは思えない光景ですよね。
このように、IRのホテルはそれぞれ全く異なった雰囲気と特徴を持っていて、次は別のホテルに泊まりに来よう!と思わせてくれます。
また、日本では馴染みのないやりすぎと感じるほどの豪華さが、非日常を味あわせてくれます。海外のVIPを呼び込むには、更なる工夫が必要ですね。IR建設の要件にもなってる「日本的要素」というのは、上手く表現すれば海外からの呼び水になるかもしれません。
カジノ
IRはこれがないと始まらない!と思う方も多いカジノ。IRの花形ですね。(ちなみにボクはカジノをあまり楽しめないタイプ。スロットもバカラもルーレットも、何もしない待ち時間が長いので退屈になってしまいます)
カジノ場は、基本的に大規模リゾートホテル内に併設されています。1フロアから数フロア全てをカジノフロアとし、スロットやルーレットの台が並んでいる光景は壮観。中にはエキサイトしているお客さんもいるので、異様な雰囲気が渦巻いているのを感じます。
(カジノ内は撮影は禁止なので、中の様子を詳細に伝えられないのが残念)
カジノは最初に現金をチップに交換し、日本円にして1回あたり数十円~数万円で参加可能。ルールも単純なものが多いので、お客さんのプレーを後ろで少し見ていたら、何となく分かってきますよ。
ショッピングモール
ボクにとってはカジノよりもショッピングモールの方が、IRには重要な要素かもしれません。モールもそれぞれのホテルで趣向が異なり、「ザ ベネチアン マカオ」の想像を超える演出には脱帽です。
ホテルの中ということを忘れさせる徹底した作り込み。ベネチアの運河が100m以上にわたって再現されており、テーマパークのように楽しめます。モール内には100をゆうに超えるショップがあるほど広く、一日中ここにいても飽きさせない工夫がされています。
このショッピングエリアとカジノ、ホテルの部屋と、すべてホテルだけで滞在を完結させるような動線はさすがですね。
エンターテイメント・ショー
IRには訪れたお客さんを楽しませるための工夫が、随所に凝らされています。それは有料のものから無料のものまで様々。「ウィンマカオ」では無料で見学できるショーがあり、その一つが噴水ショー。
正面玄関前の噴水エリアでは、15分ごとに3分間の無料のショーが見られます。音楽に合わせて幾筋もの噴水が踊り、一緒に噴き上がる炎は迫力満点!一見の価値ありです。
また、ホテル内では「吉祥樹」という無料ショーを観覧できます。12星座と十二支が描かれた半球が開くと、上からは豪華なシャンデリア、下からはキラキラと輝く吉祥樹が。様々な色に変化する様がとても美しいショーになっています。
その他有料のショーとしては、「シティー・オブ・ドリームス」内で公演される「ザ・ハウス・オブ・ダンシングウォーター」があります。大掛かりな舞台装置を使った大迫力のショーは、満足度も高く大人気。こちらも見逃せません。
日本にもIRができたらどうなるのだろう?
IRと言っても、カジノ以外の施設も含めた全体でIR、ということがお分かりいただけたかと思います。目玉はカジノですが、ショッピングモールや迫力あるショーなど、街全体がテーマパークのよう。
もしIRを作るなら、日本らしさを演出やサービスに加えた、世界のどこにもないIRができたらいいですね。どんなものが完成するのか、気が早いですが想像するだけでワクワクしてきます♪
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