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【マカオ】中華的背景を持つマカオの世界遺産

マカオには22の歴史的建造物と8つの広場が、世界遺産として登録されています。多くの世界遺産はポルトガル統治時代のもので、西洋の文化的背景をもつものばかり。

今回は数少ない中華的背景を持つマカオの世界遺産についてご紹介します。

媽閣廟(マーコウミュウ)

媽閣廟はマカオにある世界遺産の中で最南端に位置するスポット。頑張れば徒歩で29個の世界遺産を巡ることができますが、そのスタートの場所とする人も多い場所です。

ちなみに、『マカオ』の地名の由来の場所とも言われています。

マカオの海を守る守り神が祀られており、昔から地元の人の信仰があつく、熱心にお祈りを捧げている人も多く見られます。観光客がいない朝などは、とても静謐な場所で心が鎮まるお寺となっています。

お寺は丘の斜面に建てられているようで、奥までは上り階段が続きます。途中には磐座のような巨大な石が立てられ、朱で文字が掛かれている所が中華の文化を感じます。

最上段の本堂にはお線香を焚くお鉢があり、お鉢に太いお線香を供えてお祈りする人が多く見られます。また頭上にはクルクルと巻いた変わったお線香が。これだけの数のお線香が吊られていると、かなり壮観な光景です。

[媽閣廟の情報]
住所:Rua da Barra, Macau

三街会館(関帝廟)

三街会館は別名関帝廟といい、1792年に建てられた三国志の英雄・関羽を祀ったお寺になります。中国人が昔から神様として祀っている関羽。関帝廟はマカオはもちろん、中国内陸やマレーシアの中国人街にも建てられ、神様としての人気の高さを物語っています。

関帝廟の中は関羽の像や、刀剣類のレプリカが。中でも関羽の武器である青龍偃月刀が目を引きます。

[三街会館の情報]
住所:Rua Sul do Mercado de S.Domingos, Macau

盧家屋敷

盧家屋敷はセナド広場にほど近い路地の一角にある建築物。中国広東省出身の商人だった、盧華紹の邸宅になります。建物はレンガ使いの2階建てで伝統的な中国式の住居となっており、1889年に建てられました。

また、一部に西洋様式や風水設計も取り入れた芸術性の高いものになっていおり、居間の壁などに施された彫刻など、色も鮮やかでとても美しい仕上がり。邸宅全体に歴史の深い熟練の技術を見ることができます。

[盧家屋敷の情報]
住所:7 Travessa da Se, Macau

ナーチャ廟

セントポール天主堂跡のすぐ背面に位置するナーチャ廟。1888年に創建の中国寺院です。ナーチャとは、西遊記や封神演義などの神話や伝説に登場する暴れん坊の子供の神。

疫病が流行った際に厄除けとして祀ったところ、疫病が収まったと言われており、昔から祀られているそうです。

[ナーチャ廟の情報]
住所:Rua da Ressurreicao

鄭家屋敷

  ※macaupackers.comより

鄭家屋敷は1881年建てられた屋敷跡。中華建築に西洋や外国の様式が取り入れられた初期の建物ということで、世界遺産に登録されました。
外観や細部のデザインなど、細かくて美しい装飾が特徴的です。

[鄭家屋敷の情報]
住所:No. 10, Travessa de Antonio da Silva, Macau

マカオで中華風の世界遺産は希少

以上が中国の雰囲気や性質を残す、マカオの世界遺産になります。30個の世界遺産のうち5つということで、全体の6分の1しかありません。その他は西洋風の教会や広場など、中華要素は完全にないですね。

そして世界遺産に登録されていることもあり、そのどれもが伝統ある様式で美しいものばかり。マカオに訪れた際には、ぜひコンプリートしてみてください。

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