少し気持ちを落ち着けた後に、下山を再開する。
危険な石が少ない場所を通るような、ルート選びが重要だ。足裏の感覚とともに注意して行こう。
目的の場所まではまだ遠く感じる。
駐車場があんなに小さく見えるわ。。。
小言を言っていても仕方ない。早く着くように集中しよう。
集中するとかなり快調に進む。
気づくと危険なガレ場エリアも終盤になり、だんだんと砂のエリアが近づいてきた。
と、前方には登りの時に見かけた親子が。
高千穂峰の頂上にはやってこなかったので、途中で引き返したのだろう。
子供には少しキツイ登山だったのかもしれない。
親子を追い抜き、砂エリアに突入する。
助かった。正直膝がけっこう限界に来ていたんだよね。
痛みはないのだけど、着地時に衝撃が走るので筋肉が疲弊し初めていた。
ふんばる力が弱くなってきていたので、砂のエリアになって少しは楽になりそうだ。
ここからは足の負担をあまり気にせずにガンガン下っていこう。
砂がいい感じにクッションになっていて、快調に進む。
富士山の須走みたいな感じだ。
足をグッと踏み込むと前方に足がズレこみ、一歩が大きくなる。
登るときの戻される感じが、ちょうど逆になった感じだ。
これは楽でいいなぁ。
あっという間に砂場は終了。
第二エリアを下り切り、ここからは第一エリアの石段のエリアだ。
小休憩しよう。
もうお水がほとんどないな。
日がまた出てきて、汗も再度かき始めている。
駐車場までもう少しだし、それまではもつと思うけど熱中症が心配だ。
リュックを背負い、出発。
石段が地味にキツイ。膝への衝撃が強いのと、石段の幅が決まっているので、自分の快適な歩幅と合わないんだよね。
無風の緑のトンネルを進んでいく。
やった、ようやく霧島神宮古宮址まで戻ってきた。
登山を開始してから3時間弱。たった3時間前だけど、随分時間が経ったように感じる。
ちょうど暑い時間帯で、登るときよりも気温が高いみたいだ。
砂利道の参道を下っていき、鳥居へ到着。
道中安全を守っていただいてありがとうございました。
お辞儀をして参道を離れる。
トイレ行こう。
空港に着いた時ぶりだけど、汗で水分ほとんど失っているので全然尿意を催さなかったわ。
ビジターセンターにも寄って行こう。
入り口のカウンターを自分で押し、中に入る。
ビジターセンターはこの高千穂峰、ひいては霧島連山とこの周辺の火山・土地の歴史を紹介している。
「霧島ジオパーク」と謳っているだけあって、この辺りは本当に変化に富んだ土地になっている。
火山はもちろんのこと大きな池もところどころにあり、それらの荒々しい土地を鎮めるための神社も数多い。
日本国内も色々旅したけど、自然の観光地としては北海道か九州が好きだ。
九州の方は予想外でダイナミックな地形があちこちにあり、ホントに飽きない。
その他にも高千穂峰付近で見られる動植物の紹介がされている。
鹿もこの辺りは出没するらしい。
ここは高千穂峰の山頂エリアの紹介ブースだ。
山頂に刺さっている鉾のレプリカが展示してある。近くに行けなかったから大きさの実感がいまいちできなかったけど、実際はこんなに大きかったのか。
ビジターセンターを後にし、自動販売機へ。
やばい喉が渇いている。グリーンDAKARAをポチり思いっきり流し込む。
ふぃー、生き返る!
一気に200mlくらいは飲んだかな。冷たくて体に染み渡るわ。
うしっ、復活したことだし宿に行こうか。
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