Travel Diary

島根 足立美術館の魯山人展示

おはよう。

今日はやっぱり天気が悪いなぁ。雨がけっこうしっかり降っている。
これは止みそうにないか。

さて、お風呂に入ってこよう。
お風呂には誰もいない。完全に貸し切り状態だ。

広いお風呂を独り占め状態っていうのは気持ちがいいね。
眠っていた身体が解されるように、じんわりと温まってくる。

部屋を出てチェックアウトの準備と朝ご飯。
10時に合わせてゆっくりとする。

よし、それじゃ出発だ。
チェックアウト時にお支払い。

今回の宿泊プランは平日プランでかつ現金オンリーのため、めちゃくちゃ安い。
ご飯なしの素泊まりだけど5500円。

お部屋も広くしてもらったし、温泉は最高だし。
wifiだけは残念だったけど、こんなにいい宿でこんなに安くていいのだろうか。。。
若干申し訳ない気持ちになってくる。

どうもお世話様でした〜。

車に乗り込みナビの設定をする。
最初の目的地は、急遽予定に組み込んだ足立美術館だ。

雨の予報だったので、屋内を楽しめるスポットに行くことに。
この皆生温泉からだと、約23kmほど。

皆生温泉を出発して南下。
その後、国道9号線で島根県の松江市方面へ。

この国道9号線は通称出雲バイパスと呼ばれている。
鳥取県の東端から島根県の西端を日本海に沿ってぶち抜く重要な道路だ。

両県民の生活道路でもあり、物資を運ぶのにも使われている。
それなのに基本片側1車線なので、所々で渋滞が発生する道でもあるらしい。
交通量の多い時間帯は気をつけた方がいいね。

国道9号線を外れて、さらに南下する。
一気に田舎道になり、道の両側には水田が広がっている。

この光景を見ると、出雲はやっぱり米どころなんだなぁと思うね。

素盞嗚尊の奥さんである「奇稲田姫」の名前が示すように、神話の時代から稲作が盛んだったことがうかがえる。
そして命であるお米を当然ながら重要視してきたのだろう。

お、そろそろ足立美術館だ。
約40分ほどで到着。

いつの間にか雨も止んでいて、いい出だしじゃないか。

美術館の入り口は、駐車場から100mほど離れている。
ていうか駐車場が馬鹿でかい。

チケットを購入し、いざ!
順路が示す通りに歩いて行くと、足立美術館の名物である庭園がチラッと見えてくる。

美術館なのに庭園が有名って何だろう、とちょっと不思議なんだよね。

少し歩くと展示されているのは、螺鈿が施されている蒔絵だ。
その他にも日本の伝統工芸品が何点も並んでいる。すごい美しい。

金とかダイヤモンドとか、そういう光ものもいいけれど、ボクはこういう伝統工芸による輝きの方が好きだなぁ。

光に当たって七色に輝くのも美しいけれど、細かい細工が輪をかけて美しさを際立たせている。
その裏にある技術とそれに費やした時間が垣間見えて、心に深く刺さる。

さらに進むと分かれ道。
左側はどうやら魯山人の展示みたいだ。行ってみよう。

魯山人って名前はよく聞くけれど、どんな人物なのかいまいちピンとこないんだよね。

展示を見て回って感じたのは、その多才ぶりだ。
主に器などの陶芸がメインなのだけど、書や画、彫刻や料理などもしていて、とても多くの作品を残しているのだ。

ただ幼少期の生い立ちからか、性格にだいぶ難があった人らしいけれど。

かなりの作品数が収容されていて、満足する展示だったな。

さて、次に行こう。
と、ふと何気なく左を向くと、窓の枠から見える庭園。
しかも窓にはガラスがない。

これは自然の絵画になっているのかな。
窓枠を額縁に見立てているわけだ。

ちょっとした所にも美が詰まっていて面白い。

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