魯山人の展示を出て、美術館内を先に進む。
っと、出てきた。
この足立美術館のハイライト。日本一の庭園「枯山水庭」だ。
足立美術館はアメリカの日本庭園専門誌のランキングで、2003年から18年連続1位になっているんだって。
京都の桂離宮など名だたる庭園を抑えて、毎年1位。とてもすごいことだ。
全面がガラス張りになっているのが残念すぎる。
光が映り込んであまりいい画が撮れないな。
こちらは「生の額絵」。
角度を変えて色々挑戦してみる。
んー、まず全景がおさまらないし、これを満足行くように撮るのは難しいな。
けっこう粘ったけれど、納得いく1枚がどうしても撮れない。
、、、とりあえず先に進もう。
池庭が見えてきた。
風情ある庭園。背の高い建物もないので、景色が気持ちいい。
次は「生の掛け軸」と呼ばれる小部屋へ。
なるほど!
生の掛け軸の意味がわかった!
左の景色が描かれているような掛け軸。これはこの部屋の向こうの景色をそのまま見ているんだ。
部屋の上には上がれないようになっていて、特定のポイントから見ると向こう側の景色を掛け軸として捉えることができる。
中々面白い発想だ。
それじゃ、部屋の向こう側に回ってみよう。
向こう側は「白砂青松庭」と呼ばれる庭園だ。
「枯山水庭」も一気に通して見られるので奥行きがすごい。
確かにここの庭園は素晴らしいね。
遠くの方には「亀鶴の滝」が控えめに存在感を放っている。
しばらくじっと見ていたら、後ろのお客さんが来てしまった。
次行こうか。
1階部分はここまで。
2階に上がる。
2階は全体的に展示室になっているみたいだ。
足立美術館で高い評価を受けているコレクションがたくさん並んでいる。
横山大観、竹内栖鳳、橋本関雪など、近代を代表する日本画家の作品が贅沢に展示されている。
やっぱり近代の画はすごいな。
好みは好き好きだけど、現代アートよりも高い芸術性を感じる。
なんだろ。じっと見ていると心の奥からじわ〜っと感動してくるんだよね。
そして目が離せなくなる。
本当にすごい。
続いて来たのは大展示室。
ここはシーズンで展示されるもののテーマが変わるみたいだ。
今の期間は「没後50年 榊原紫峰 花鳥の美に魅せられた日本画家」というテーマだ。
榊原紫峰という画家さんは、恥ずかしながら今まで知らなかったなぁ。
どんな画なんだろ?
・・・すごい。
としか言いようがない。
うわっ、本当に感動して鳥肌が立ってるや。
描写が繊細すぎる。そして心に残る構図。
榊原紫峰という方は、生涯に渡って花や鳥を描き続けたそうだ。
本当に花鳥が好きで、それを誰も到達できないくらい極めたというのが画から感じる。
白鷺や白鳥、鶺鴒など、様々な鳥を描いているのだけど、もう鳥の羽毛の表現が半端ない。
フワッとした感触は誰にも感じられるはずだ。
なんでこの榊原紫峰という画家を今まで知らなかったんだろう。
一瞬でファンになってしまった。
初期は色鮮やかな画が多かったみたいだけど、晩年は水墨画の制作もしていたみたいだ。
いやー、足立美術館に来てよかった。
榊原紫峰という画家を知り、その方の画を見られただけでここに来た意味があったよ。
名残惜しいけど、次の展示に行こう。
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