さてと。そろそろお昼時。
だけど、周辺にはお店っぽいものがない。
あれ?
バスがUターンしている。道を間違えたのかな?
アッサンがどこかに電話し、道を聞いているようだ。
バスは少し戻り、丘の下へ行く分かれ道に入って行く。
と、この道も違う様だ。
丘を下りた所でUターンし、坂を上り元来た道に戻る。
「すいませーん。道間違えました」
イッサンがわざわざ誤ってくれる。
確かに若干時間ロスしたけど、まあ、そんなに気にしてないよ。
バスが10分ほど進むと、街が見えてくる。
シャウエンといい、この辺りの街は崖の上の急な場所に造られている。
少し行けば、平地の住みやすい場所があるにも関わらずだ。
この造りから感じるのは、度重なる侵略に対する守りを、非常に意識しているということだ。
険しい土地であれば、責められにくく守りやすい。
ローマとアラブ、それぞれの文化に常に攻撃を受けてきた歴史を感じるよ。
っと、バスが急に停まる。
「さ、皆さん。お昼ご飯です」
朝ご飯はそれ程多くなかったので、お腹が減った。
今日のお昼ご飯は、ちょっとは違うものが出てくるだろうか。
食堂は地下の方らしい。
というか、高い場所に建っているので、地下っぽく感じる。
そして外観からは想像できないくらいの、大きな食堂。
大人数が座れるテーブルが何十個とある。
それでも全員では座れないので、2テーブルに分かれて着席。
いつも通り、最初はドリンクのオーダー。
遺跡を歩いて暑いし、ボクはスプライトで。
と、テーブルに次々と食事が運ばれてくる。
モロッカンパンは、やっぱり変わらないのね。。。
その次に運ばれてきたのは、タジン鍋と三角チョコパイみたいなもの。
お。何かこのお店のタジン鍋は、豪快だ。
めちゃくちゃ大きい鶏肉とじゃがいもが、たくさん入っている。
皆で分けて取ったけど、量が多くて余っている。
あと、この三角チョコパイみたいなやつ、なに?
「誰かこのパイみたいなやつ食べた〜??」
隣のテーブルから、みーが聞いてくる。
これから食べようと思ってた!
それじゃ、いただきます。
あれ?
予想に反して、甘くない!!
中身はなんだろ?魚?お肉??
ボクは魚かと思ったのだが、他の人はお肉だと言う。
うーん、どっちでもいいが、結構美味しい♪
最後のデザートは、フルーツの盛り合わせ。
リンゴとメロンだ。
うん、果物は安定して美味しい。
ご馳走様。
と、出発する前に、トイレに行っておこう。
階段を下り、トイレへ。
個室のドアを閉め、鍵を掛けたが、、、うーん、汚い。
別の個室にしようかな。カギを捻ろうとするが、
あれ?
ウソ?ホント??
開かない・・・
何度もの何度もカギを捻るが、固くて全然回らない。
ヤバい。完全に閉じ込められた。
ふぅーー。一旦落ち着こう。
とりあえず用をたすか。
一旦諦めて、ズボンをおろしおしっこをする。
ガチャガチャ。
え?外から開けようとしてくれている?!
今はマズイって!
ガチャ。。。
「Oh!!!」
Oh!!
めっちゃ恥ずかしい。
ドアを外から開けてくれたのはありがたいが、ちょうど用をたしているところ!
しかも開けてくれたのは、女性だ。
タイミング最悪だったね。
トイレから出ると、上にのぼる階段付近に、カギを開けてくれた女性が。
なるほど、このトイレはチップが必要なトイレか。
多分ボクが階段を降りた時にはいなかったよな。
助けてくれたお礼に、20MDHほど女性に渡そうとするも、首を振って遠慮される。
いやいや、助けてくれたので、どうぞ。
ようやく受け取ってくれた。
はぁー、しかし、恥ずかしい体験をした。
食堂に戻ると、皆出る準備を始めている。
よし、それじゃ、またバスへと行きますか!
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