Travel Diary

バリ島 地元のドライバーに聞く生活に根付いた貴重なお話し

空港を出て、タナロット寺院に向かうために市内を北上する。

お名前はなんて言うんですか?
「パドゥルと言います」
パドゥルさんですね、よろしくお願いします。バリ出身なんですか?
「はい、バリ生まれです」

おぉ、それはありがたい。色々聞けそうだ。

ちなみに噴火は最近落ち着いてますか?
「2時間前にありましたよ」

え?!2時間前?!
マジかー。明日アグン山の方まで行く予定なのに、大丈夫かな?

「煙は150mくらいだったので、大丈夫だと思いますよ」
ホッ。けっこう小規模なものだったんだ。
ちょっと安心。

それにしても、道路がかなり混みますね。
「今の時間は一番多いです。皆帰るから」

なるほどー。
帰宅ラッシュみたいなものか。

しかもタナロット寺院までの道は、一本しかないらしい。
混むわけだ。

ドライバーの人に、色々話を聞く。
なんでインドネシアはイスラム教徒が9割なのに、バリ島ではヒンドゥー教が9割なのか。
「昔、ジャワ島にイスラム教が入ってきた時に、当時のヒンドゥー教を信仰していた王様が、バリ島に逃れてきました。ですのでバリ島では、それ以来ヒンドゥー教徒が多くなっています」

なるほどー。
宗教戦争で負けてしまった方が、この地に逃れてきたわけか。でも、その後もイスラム教に侵食されなかったのはすごいね。

その後もお話をしつつ、タナロット寺院方面の道を進んでいく。

街中には、こんな石像もちらほら。
これらは、ヒンドゥー教の神や物語を現したものらしい。

空港を出て1時間ちょい。
街の風景にだんだんと田舎の色が濃くなってきた。

「あれスイカです」

うん、まぁスイカだね。
あまり珍しくもない光景だけど。
「バリはお米たくさん採れます。一年中気温もあまり変化がないので、二毛作、三毛作です」

お。それはすごい情報だ。
「でも三回も作ったら土地が弱ってきてしまうので、一回は栄養がなくても育つスイカやトウモロコシを作ってます」
ほぉー!それは面白い情報だ。

多分普通の人にはあまり興味のない情報かもしれないけど、ボクにとっては、地元の人の生活が垣間見える情報なのでとても興味深いものだ。

車で走っている最中に、車窓からはたくさんの田んぼや畑が見えた。
さらにライステラスは、観光名所にもなっていて、バリとお米は深いつながりがあるのも知っている。

その生活の根幹に関する情報は、とても貴重なものだ。

「そろそろ着きますよー」
空港を出発して1時間半ちょい。ようやくタナロット寺院に到着か。
道が混んでいたので、通常よりも時間がかかったようだ。

入場口でお金を支払い、駐車場へ。

車を降り、寺院の方へ向かう。
寺院の入り口前は、お土産屋さんがたくさん並んでいる。

ここらへんは日本のお寺と似た感じだね。

お、寺院の入り口だ。

バリ特有の、いわゆる割れ門。
バリの信仰対象であるアグン山をモチーフにした門だ。
ここを通り抜けることは、神域に足を踏み入れることを意味する。

さて、どんな絶景を見られるのか。
楽しみだ。

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