門を抜けて100mほど進むと、目の前には波打ち寄せる海岸が眼下に見える。
けっこう高い位置から見下ろしているが、波が高いことが一目で分かる。
右手の方を見ると、象徴的な光景が。
「あれはバトゥボロン寺院と呼ばれる寺院です」
へぇ、珍しい。
崖の下にまん丸い穴が開いているなんて。そしてその崖の上に寺院が建っているわけだ。
絶妙なところに寺院を建てたものだ。
その寺院の向こう側には、かなり傾いた太陽が見える。
幻想的な光景だ。
自然と人が作り出した妙なる光景。感動するね。
パドゥルさんが先に進んでいくので着いていく。
公園のような広場を抜け、さらにその先へ。
おっ、あれタナロット寺院じゃない?
「はい、タナロット寺院見えましたね」
崖の上から海に浮かぶタナロット寺院が見える。
しかも、今はちょうど干潮。寺院に近づけるようだ。
下に降りていき、岩礁部分に降り立つ。
普段は海の部分なのでデコボコの岩で、足が滑りそうだ。
そしてすぐ近くにまで、強い波が押し寄せ、岩礁にあたって飛沫を上げる。
けっこう迫力ある画が撮れそうだ。
少しずつな水際に近づき、写真を撮りまくる。
パドゥルさんはその辺で待っているそうだ。
数分写真を撮りつつ、景色を楽しむ。
水平線に近づき始めた太陽が、影を長く伸ばしている。
海からの風が気持ちいい。
そろそろ先に進もう。
お待たせしました、パドゥルさん。
「それではもう少し先に行きましょう」
「あの辺りだと、キレイに撮れますよ」
さすが、現地の方。
写真がキレイに撮れるポイントも熟知している。
この辺りか。
少し先に行くと、夕日をバックにタナロット寺院を撮影できる。
うん、いい画だ。
レンズの性能か、フレアが邪魔だなぁー。
くっそー、もっといい広角レンズが欲しい。
せっかくの絶景なのに、ちょっともったいないかな。
いい写真撮れましたー。
「それは良かったです」
そうしたら、ボク寺院の途中まで登りたいので、行ってきていいですか?
「分かりました。そしたらこの辺りで待ってますね」
タナロット寺院は、お祈りをするお坊さんしか寺院に入れないそうだ。
観光客はお清めを受けて、少し階段を上がれるくらいらしい。
お清めまでに、けっこう人が並んでいる。
どんな感じでお清めを受けているのか、観察しないと。
前の人の様子を見てみると、まず流れている聖水で手を軽く洗い、その手で額を濡らしているようだ。
そしてお坊さんの前に行き、額に花びらのようなものを付けられている。
お、ボクの番。
前の人たちと同じように、手を洗い、額を濡らす。
そしてお坊さんに花びらを付けてもらう。
これでOK。
崖の脇にある階段を上ると、、、え?わずか15段くらいで、その先は行けない様になっている。
そこから海の様子を撮影。
特に絶景、という訳ではないかな。
パドゥルさん、お待たせ。
サンセットがよく見られる位置まで戻ろう。
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