フクロウのとまっていた場所から数メートル進むと、これまた珍しい動物がいらっしゃる。
こんなに近くで見られるのは、ちょっと感動だ。
ナマケモノが無防備にもお腹を上に向けて寝ている。
写真にするとちょっと分かりずらいな。
「朝まではあっちの方にいたんですけど、いつの間にかここで寝ちゃってるんですよー」
数メートル先の方を指し、さっきフクロウを案内してくれたスタッフの方が話しかけてくる。
お腹を出して寝ることってよくあるんですか?
「すごい珍しいですね。野生動物は普通お腹は向けないので」
ですよねー。ラッキーなことだ。
しばらくじっと見ているけれど、死んだように全然動かない。
こちらとしては思う存分観察できていいのだけど、野生動物としてはどうなんだ、キミ?
「ナマケモノは動きがゆっくりというイメージがあると思うんですけど、餌を取るときは腕をブンと振り回してけっこう早い動きもできるんですよ」
へぇ、知らなかった。早い動きもできるんだね。
もう少し先に進んでみよう。
ここら辺まで来るとだんだんと鼻が曲がるようなにおいがしてくる。
ここにいるカピバラちゃんの汚物だ。
このエリアは色々と動物を放し飼いをしているのはいいのだけれど、この汚物問題はどうにもならないもんかな。
こまめに清掃をするしかないと思うのだけど、臭気がすごくて長居はあまりしたくないなぁ、と思ってしまう。
っと。
遠くの方を見ると中々大きな鳥がいる。
羽を広げて体温調節をしているのか、威嚇しているのか何なのか。
風格があって面白い。
さて、この動物の放し飼いエリアはこれで最後。
入り口と真逆の位置にある出口から部屋を出る。
ぷはぁ。
やっぱり相当臭かったんだな、このエリア。
出た瞬間の空気のなんといいことか。
次の見学コースはこの放し飼いエリアの隣。
なんだろ?ここ。
壁がグルっと周囲を覆っているのと、その壁の中が暗いのでよく見えない。
壁の中がわずかに青く光っているので、気になって近づいてみる。
おぉ、コレはすごい!
壁の中には暗い空間が広がっているのだけど、足元が面白いことになっている。
床がガラス張りになっている水槽だ。
このエリアは靴を脱いで入るみたいなので、靴を脱いでガラス張りの水槽の方へ。
この水槽、水族館の人気者たちがけっこう泳いでいる。
シュモクザメやエイなど大きくて迫力のあるやつに目がいくな。
そのお魚さんたちが泳いでいる上から見るなんて、そうそうない経験だ。
こういった水槽ってあまりないんじゃないかな。
「うわー、怖い。俺ムリだ、上にいけない」
先輩が情けない声を上げて、ガラス張りの縁の部分で右往左往している。
先輩は泳げないのだけど、ガラスがあるのにも関わらず上に乗れないらしい。
めっちゃいい景観なのに、もったいない。
このガラスの上からの眺めが面白くて、けっこう長い時間水槽内を眺めていたっぽい。
「そろそろ行きますかー」
という掛け声がかかったので、しぶしぶ靴を履いてこの水槽エリアを出る。
どうやら2階のコンテンツはこれで全部見たみたい。
次は1階部分。
エスカレーターで下の階に行ってみよう。
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