苔むす森の中を進むこと2時間ほど。
そろそろ目的地の「太鼓岩」なハズだ。
そんな中、ふと横を見るとグレーのプラスチックの管から、お水が流れ出ている。
すごく美味そうだ!!
初日に買ったスポーツドリンクがあるけど、自然の水を飲んでみたい!
んー、でもちょっと待てよ。
水質調査されているのかな。下手に飲んでお腹を壊す心配が。
けど管があるってことは、皆に飲まれているっていうことだよな。
少しくらいなら大丈夫だろう。
いただきまーす♪
美味しい!すごく美味しい!
歩き通しで喉が渇いていたのか、はたまたとてつもなく美味しいからなのか、止まらない。
こんなに美味しいお水は初めて飲んだかも。
まったくクセがなくて、するすると身体に吸収されていく感じがする。
これはペットボトルに詰めて、また後で飲もう。
水質のことなど、もうどうでもいいや(笑)
よし。体力復活!
あと一息、頑張ろう。
そして少し歩くと「太鼓岩」の文字が。
ん?この上なのか?
道と言うより、急斜面が上まで続いている。
これは最大の難所だな。
10分くらい進むと更に傾斜がきつくなり、補助のロープが上から垂れている。
おし、あともう少し。
着いた!
はぁ、やっとだ。
。。。何にも見えない。
晴れていたら、さぞ絶景が広がっていただろう。
※晴れた時の眺めです。
こんなにモヤが掛かっているなんて、ちょっとショックだ。。。
けれど、ここまで登ってきた達成感は想像以上のものだ。
これは景色が悪かろうが、変わらないものだと思う。
さて、少し早いけど戻ろうか。
途中の分かれ道で「奉行杉」の方ではなく、楠川歩道の方へ右へ曲がる。
あれ、動物がいる。
あれは鹿だ。
ヤクシカという鹿らしいけど、沢を挟んで反対側を悠然と歩いている。
暫くすると、生い茂る木の中へ消えていってしまった。
悠然とした姿が、目に焼きついた。
この出会いは心に残る大切な思い出になるだろう。
楠川歩道は急な下りが続く。
調子に乗って勢いよく下ってきたら、どうやら膝を痛めたみたいだ。
体重が掛かると、ズキっと痛む。
昨日の疲労も蓄積してたのだろうな。
ふぅぅ、往復4時間を掛けて、バス停に戻ってきた。
白谷雲水峡は、森の深さと苔を楽しむ絶好のスポットだ。
次はぜひ晴れた日に訪れて、最高の眺めを堪能したい。
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