ホテルに戻ってきた。
中に入ると、食堂にはひろし、みー、ぷかがいる。
おはよー。
「外行ってきたん?」
うん、小一時間ほど、この周辺回ってきたよ。
朝は清々しくて、気持ちよかったよー。
お、朝ごはん。
ボクも食べようかな。
キッチンにいるお姉さんに、朝食をオーダー。
「Tea or coffee?」
Teaでお願いします。モロッコのTeaは紅茶でも緑茶でもなく、ミントティーだ。
伊佐さんはミントティー推しだったけど、どうだろ?
「そこ比嘉さんがさっきまでいたんよ。比嘉さんはさっき外に行ったけど」
座ろうとした席には、モロッカンパンや食べ終えたお皿が置いてある。
お姉さんが、ミントティーと朝食を持ってきてくれる。
いただきまーす。
まずは、ミントティーを一口。
甘いっ!
そして、後味はキシリトールガム。
甘党とうこともあり、ボクはけっこうイケるな。
「うっそ、これイケるん?」
うん、美味しいよ。
そう言えば、3人は外行かないん?
「これから行こう思ってんねん」
「シャウエンって、夜明けから9時くらいまでが、観光のゴールデンタイムなんやって」
お、そうなんだ。
他の観光客が少なくて、ゆっくり見られるからかな。
「ごめん、1人にしてしまうけど、ゆっくりご飯食べておいて」
了解。
10時集合だから、まだ時間あるしね。気を付けてなー。
3人が出ていき、食堂は一気に静かになる。
朝食はほぼ食べ終わっていたので、手持ち無沙汰だ。
よし、部屋戻って準備しよ。
部屋に戻ってきたが、特にすることがない。
日記を書くか。この旅行始まって、ドーハでの待ち時間でしか書けていない。
まだ数行なので、時間ある時に書いておかないと。
。。。
。。。。。。
そろそろ時間だ。
ホテルが少し騒々しい。多分、先発隊が戻ってきたんだな。
おはよー。
朝早くシャウエンの街に出て行った皆が、吹き抜けになっている階段付近に集まっている。
朝食はすでにとったようだ。
10時になり、皆が集合する。
出発前にホテルの前で撮影会が始まる。
ホテルスタッフの可愛いお姉さんと一緒に撮影。
やっぱこのお姉さん可愛いよな。
まりのが、写真撮っていい?とお姉さんに聞く。
お姉さんは申し訳なさそうに、首を横に振る。
やっぱりダメか。
ムスリムの女性は、1人で写真に撮られてはいけないという戒律があるらしい。
複数人で一緒に撮るのはOKなのだけど、1人はダメなのだ。
中には男性でもNGな場合があるらしい。
「出発しますよー」
伊佐さんの掛け声とともに、シャウエン巡りの始まりだ!
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