入り口には門番のように黒人が立っている。
怪しげな感じだけど大丈夫だろうか。。。
おじゃましまーす。
扉を開けて中に入ると、中からはムッとした蒸した空気が顔に当たる。
うぉ、すごい湿気!
そして店内真っ暗!!
「他のお客さんもいるから、あんまり騒がないでね、だって」
はい、すいません。。
皆リラックスしにやってきているので、騒いだら迷惑だよね。
前に受付待ちの他のお客さんがいるので、しばらく店内で待つことに。
皆どのコースを施術するのか、最終的に決めたようだ。
お、ボクたちの番だ。
先に女性陣が受付を済ます。
続いて男性陣。
施術するコースをスタッフの方に伝えて、カードで支払う。
今回ボクが頼んだコースは、通常のハマムにオイルマッサージを付けたものだ。
料金は日本円で約7000円ほど。2つでだいたい1時間くらいらしい。
受付を済ませると、スタッフの方が更衣室に案内してくれる。
施術時は下着一枚で、上にガウンを羽織るみたい。
更衣室の方はさらに蒸した状態で、かなり暑い。
あとは狭いので、3人入ると着替える場所は結構いっぱいいっぱいだ。
てかハマムを受けるのに、パンツは履いたままなんだ。。
コレ、絶対にビショビショになるパターンだよね。
着替えた後は、施術部屋に連れて行かれる。
まるで洞窟内の様に暗く狭い店内を、ガウンをきて進む。
最奥の小さい扉をくぐると、天井がアーチ型になっているレンガ造りの部屋だ。
壁際には、座るものなのか施術台なのか、お尻の高さほどの出っ張りがある。
奥の狭いスペースに2人、右側の広いスペースに1人座る形に促されたので、その通りに座るか。
おもむろにスタッフの方が蛇口を捻ると、壁の上の方からシャワーが勢いよく出てくる。
ジェスチャーで頭から浴びろ、とひろしに指示しているようだ。
それに従い、ひろしがシャワーを浴びる。
ガウンは脱いだけれど、パンツはそのままだ。
やっぱパンツはそのままかぁ。
完全にびしょ濡れになるよね。替えのパンツここに持ってきてないよ。。。
ひろしに続いて、ボクの方に指示が飛ぶ。
しょうがない、パンツは諦めて浴びよう。
お湯の温度はちょうどいい感じだ。熱すぎもせず、冷たすぎもせず。
しかし、なんかスタッフの方に急かされている感じがして、ゆっくりシャワーを浴びれない。
適当なところで比嘉さんと交代する。
比嘉さんもかなり急ぎ目な感じで浴び終え、いよいよハマムだ。
今度はハマム用の広いスペース側に座っている比嘉さんから。
人が寝転ぶくらいの縦幅があるが、座った格好のままハマムが始まる。
スタッフの方は手にグローブのようなものをはめて、勢いよく比嘉さんの体をこすり始めた。
「お?おぉぉぉ!」
胸の辺りや腕、脚などを上下にこする度に、気持ちいいのだか痛いのだか分からない悲鳴をあげる比嘉さん。
え?これは気持ちいいのかな・・・?
いまいちよく分からない反応だけど、垢すりが終わる。
「おぉ、めっちゃすごい。垢みたいのがすごい出てる」
比嘉さんが感動の声を上げる。
暗くてどれだけ垢が出てるかよく見えないけど、何かすごいらしい。
その垢をシャワーで洗い流すと、ボクと位置を変わるようにスタッフのお姉さんに促される。
よし、次はボクの番だ。
比嘉さんと位置を交代し、施術スペースに座る。
お姉さんがボクの肩から胸にけけて、ゴシゴシと擦りにかかってきた。
うおっ!
めっちゃ痛い!皮膚がこそげ落ちるみたいに、ヒリヒリする~。
お姉さんの方を見ると、ボクの痛がる反応を見て笑っている。
いや、笑ってる場合じゃなくて、少し力緩めてくれよ。
これがずっと続くのは、けっこうツライぞ。
上半身の前面側が終わり、続いて背面側。
うぎゃー。こっちも痛い。
こっちの悲鳴は完全無視だ。
かなり強い力で、容赦なくこそぐように擦られる。
地獄のような時間がようやく終わった。
「そんなに痛かったん!?」
ひろしが不安そうに聞いてくる。
うん、血が出るかと思ったわ。
マジで。
実際には血は出ていないけど、そのくらいの痛みがあったな。
というか、まだジンジンして痛いよ。
シャワーを浴びて垢を落とすけど、お湯が沁みる。
続いてひろしの番。
ボクと場所を変わり、お姉さんにゴシゴシされる。
「えぇ?全然気持ちいいじゃん。痛くないよ~」
いやいや、またまたウソでしょ~?
「ほんとほんと。全然痛くない」
マジか。。。
ボクがあんなに痛がってたのが、ウソみたいじゃないか。
「あ~気持ちよかった」
全然痛い感じもなく、ひろしの施術が終了。
何でこんなにも感じ方が違うんだろ?
確かにボクは肌は弱めだけど、そんなに反応違うか?
次は比嘉さんがまた呼ばれる。
今度は施術スペースに寝っ転がるみたいだ。
まずは仰向けになって寝転がる比嘉さん。
お姉さんは手にスクラブを取り、比嘉さんの体にマッサージをしながら揉み込んでいく。
「おぉぉぅ。うぅぅん」
お姉さんの手が身体を揉んでいく度に漏れる、比嘉さんの声。
ボクとひろしは何を聞かされてるんだろ?
「おぉぉぅ。はぁぁぁ」
いや、ホントに何を聞かされてるんだ!?おじさんの喘ぎ声なんて聞きたくないわーw
上半身から下半身までのマッサージが終わり、続いて仰向けになった状態で全身をマッサージ。
その間は何とも言えない気分だったということは、比嘉さんには秘密だw
どうでした?
「いやー、めっちゃ気持ちよかったよ~」
ほくほく顔の比嘉さん。気持ちいいマッサージだったみたいだ。
この記事へのコメントはありません。