シマフクロウとの最初の出会いが終わり、気を抜いて一段落。
っと、また来たぞ!
またフクロウ来ましたよ!
外に出ていた隣のおっちゃんを呼びに行く。
そして、自分も席に着き、シャッターを切りまくる。
おぉ、また捕まえたみたいだ。
右足にしっかりと魚を握っている。
ふと、あることに気づく。
あれ?
さっきのフクロウと違うフクロウじゃない?
顔かたちが少し違っているというのもあるけれど、明らかに違っているのは足についているマーカーだ。
観測のためか分からないけれど、黄色いマーカーが最初のフクロウは右足、今回のは左足についている。
なんて思っていると、また飛び去ってしまった。
今回は早かったな。
この子はさっきと別の子ですねー。
隣のおっちゃんに声を掛ける。
「さっき別の声がしていたから、そいつが来たのか」
「今のはオスだね」
「今のはオスかい?そうかぁ」
食堂の方から来た女性が、隣のおっちゃんと話しにやってくる。
どうやら顔なじみらしい。
最初のは雌雄どっちだったんだろ?
メスだったらつがいだね。
「あれ?あそこに1羽停まってるね」
女性が刺す方向を見ると、木の枝の上にフクロウが停まっている。
餌場にまた降りてこないかなぁ。
と、思っていると突然川の対岸にシカ!
すご!
シマフクロウが停まっているすぐ下に、エゾシカが歩いている。
もう少し明るければ、もっとはっきり写るのにぃ~!
と、今度はフクロウが別の木に去ってしまう。
「今度は右の方の木に移ったね。しかも、オスメスの2羽で一緒に停まってるよ」
先ほどの女性が教えてくれる。
ホントだ!
2羽仲良く寄り添って、一緒に木に停まっている。
「メスの方はここで生まれたんだよね。オスは別のところから来たみたいだけど。だからメスの方が魚とりは上手なんだよ」
隣のおっちゃんが教えてくれる。
へぇ、ここで産まれるフクロウもいるんだね。
このつがいのフクロウも、新しい命を育むのだろうか。
。。。
。。。。。。
フクロウが同じ木に停まってから約1時間。
ぜんっぜん動かないな。
仲がいいのは良いことだけど、もっと明るい方に来て姿を見せて欲しいものだ。
すると、1羽が突然餌場に飛来。
一瞬で魚を獲り、再び飛び去って行く。
そして、もう1羽もやってきて魚をゲット!
息もつかせぬ感じで、カメラを握る手に汗が滲んでいくのが分かる。
緊張感が半端ない。
2羽目も魚を食べるとすぐに上がり、また右の木の方へ去ってしまった。
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