舞台裏を見学するツアーを終えて、スターライトエクスプレスを公演する施設のホールへやってきた。
ボクらはそのホールの端っこに案内される。
ボクらが裏側を見ている間に、お客さんがめっちゃやってきている。
ホールの中には、始まるのを今か今かと待ちわびている人で溢れていた。
と、コーディネーターさんがやってくる。
手渡されたのは今夜の公演のチケット。
ありがとうございます!
裏側を見てきて期待度がめっちゃ上がっている。
この公演を見られるなんて、本当にありがたい。
と、入場口が開いたみたいだ。
お客さんが雪崩のように客席に流れ込んでいく。
ボクらも行こうか。
4つくらいある扉のうちの一つをくぐり、チケットに記載されている席番号の場所へ。
ここか。
場所はやや左側の席。
眼下には先ほど演者の人たちがウォーミングアップをしていたステージが見える。
なるほど、客席の方から見るとステージはこうなっていたのか。
正面にステージがあるのは普通の舞台と一緒だ。
けれど明確に違うのは、客席の間に不自然に幅のある通路が2本通っているところ。
印象的にはライブ会場に似ているかも。
席について、ゆっくりと会場全体を見渡す。
へぇ、面白い。
天井からはプラレールのようなものが吊り下げられていて、電車の模型が走っている。
これは子供好きだろうなぁ。
ボクもワクワクしてくる。
しばらくすると、プラレールが天井の方へ上がっていき会場が暗くなる。
20時。やっと待ちに待った公演が始まる!
エクスプレスを模した、プロテクターのようなコスチュームを着込んだ演者が次々と舞台上に現れる。
キャラクターが次々と現れて、それぞれの個性が光る。
エクスプレスは擬人化され、いいヤツや悪いヤツがいるみたいだ。
ケンカのようなものは、スピード勝負へと発展。
客席の間の幅広の通路はトラックとなり、ローラースケートを履いて猛スピードで走り抜けていく。
迫力がすごい!
これ下の方の客席だと、目線の高さで間近を走っていくのでさらに臨場感が凄そう。
これは興奮するわ〜。
たまにアクロバティックな動作も入り、その度に客席からは完成と拍手が上がる。
このミュージカルの特徴は、ディスコやポップスを基調として、カントリー調のラブソングの色も加えながら、尚且つロックンロール・ミュージカルと仕上げられている点だ。
バラバラに見える演出の特色が絶妙に融合していて、見事な演出に感動する。
これは想像以上。
舞台裏を見た時から高まっていた興奮が限界突破だ。
「Hey」
ん?なんだ?
迫力ある舞台を一心不乱に写真に納めていたら、スタッフの方に急に声をかけられる。
周りの歓声で何を行っているのかよく分からないけど、ジェスチャーからどうやら撮影はNGのようだ。
すいません。
カメラでの撮影はお預けだ。
めっちゃいいシーンがたくさんあるのに、撮ることができないのが残念。
舞台はケンカの苦手な、ピュアな主人公がラブソングを感情豊かに歌い上げている。
歌い終わったところで舞台が暗転し、客席の方は明転。
どうやら終わったみたいだ。
はぁ、興奮したぁ。
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