Travel Diary

北海道 利尻山下山完了!だけど知った利尻山の危ない状況

可愛いリスちゃんが去ってしまったので、下山開始。
めっちゃ疲れてたけど、すごい癒された。

しばらく進んでいると、後ろの方から鈴の音が聞こえてくる。
コレは熊除けの鈴か。

ということは人が迫ってきているということだ。

ふぅ、ちょっと休憩しよう。
水を取り出し痛みのある喉を潤していく。

と、頂上で後からきた女性がやってきた。
軽く会釈をする。

けっこう飄々と降りていくなぁ。
まだまだ余裕ありそうだ。

体重が軽いのとトレッキングポールのおかけげもあるんだろう。
足の負担はだいぶ少ないはずだ。
と、勝手に理由づけ。

よし、進もう。

下山を始めてからだいたい2時間くらい。
この辺りも雲に覆われ始めてきてしまった。
頂上に着いた時はギリギリ晴れてたんだな。よかった。

さらに降る。

下山を始めて3時間半。
ようやく4合目だ。

確か4合目からスタート地点までは、それほど距離がなかった気がする。
多分後少しで3合目の甘露泉水に到達できるはず。

そして程なくして甘露泉水に到着。
水がほぼなくなっていたので補給だ。

空のペットボトルにガブガブいれる。
飲んでみよう。

おぉ、冷たくて美味しい。
甘い味がする、ということだったけど、残念ながら少し残っていたアクエリの味だ。。。

ちゃんと洗って入れればよかった。
改めて汲み直す元気もないので、もうコレでいいか。

さっきまで曇っていたけど、晴れ間が。
もうすぐゴール。
晴々した気分だ。やっと帰れる。

ふぃー、ゴール!
靴についた汚れを水で洗い流し、登山開始地点の小屋へ。

と、先ほどボクを抜いて行った女性が、多分迎えを待っている感じ。
ボクも迎えをお願いしに、ホテルに連絡しよう。

すいません、利尻山の送迎をお願いしてた者ですけど。
「はぁ、はぁ、はい、そうですね。。。分かりました!今向かいますね」

なんか、少し歯切れが悪かったな。
まあ、待ってよう。

10分ほど待っていると、迎えの方が来てくれる。
すいません、ありがとうございます。

「いえいえ、お疲れ様でした」
電話に出てくれた人だ。
感じのいい60代くらいのおじさん。

あ、ホテルに帰る前にセイコーマートに寄ってもらっても大丈夫ですか?
「。。。本当なら全然大丈夫なんですけど、今ホテルにいるスタッフが私だけでして。。。下ろすだけなら」
あ、じゃあ下ろしてもらうだけで大丈夫です。
「すいませんねぇ。皆ワクチン摂取で午後いないんですよ」

なるほど、歯切れが悪かったのは一人しかいないからか。
めちゃめちゃ疲れてるからコンビニからホテルまでも送って欲しいけど、まあしょうがない。

「頂上まで行かれました?」
はい、行きました。
「上の方、崩れてる所とか割れてる所あったでしょう?」
割れてる所?あぁ!あの切り通しみたいになってる所ですね。
「ええ、以前は普通の登山道だったんですけど、山がだんだん崩れてきてるんですよね」
え?そうなんですか?
「山が火山灰でできているみたいで崩れやすいんですね。私が生きている内に恐らく登れなくなりますよ」
そんなにか。確かにあちこち崩れてて、形がおかしかったけど。
「なので、今のタイミングに登れてよかったですね」

近い将来、利尻山が登れなくなるというニュースを見る日がくるのだろうか。
そういう場所があるから、ホントに行ける内に色々行っておいた方がいいね。

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