ロビーに降りると、だいたい皆集まっている。
チェックアウトが完了し、キャリーをバスに積み込んでいく。
ボクらの方は、これからアイト・ベン・ハッドゥ観光だ。
アッサンの先導で、昨日写真撮影をした川を渡る。
夜に雨が降っていたけれど、あまり増水はしていないみたいだ。
川を渡るための、飛び石が何個も連なっているので、ジャンプしてそこを足場に渡る感じだ。
アッサン、伊佐さん、比嘉さんに続き、ボクも渡る。
っと、一ヶ所だけ不安定な飛び石があったけど、特に問題なく渡河完了。
後ろを見てみると、女性陣がまごついている。
比較的しっかりした足場だから、全然大丈夫だよー。
ひーさんが少し苦戦しているが、なんとか渡りきれた。
とりあえず、誰も川に落ちなくてよかった。
目の前には迫力あるアイト・ベン・ハッドゥがそびえる。
ここで『ゲーム・オブ・スローンズ』とかの撮影がされたんだよなぁ。
でもそんなシーンあったかな?全然思い出せないや。
口を開けている、入り口に相当する門の前に辿り着く。
幅は10m以上あり、高さも5mはありそうな、りっぱな門だ。
近くで見ると迫力あるけれど、映画のセットのような感じもする。
実際、映画もしくはドラマの撮影の時に造られたのかもしれない、と思ってしまうな。
門の口からは、アイト・ベン・ハッドゥの一部を覗き込むことができる。
下からのあおりのアングルで、皆撮影。
カメラで撮ると、あんまり迫力が出ないな。。。
もっとズームで画角いっぱいに門を入れた方が、迫力は伝わりそうだ。
先に進むアッサンについて、遺跡内に歩を進める。
草木の中を進み左に曲がると、右手に空き地が見える。
アッサンが説明するには、ここで『グラディエーター』のコロッセオのバトルシーンが撮影されたみたいだ。
ほぉ。うん?そうなんだ。
好きな映画なので、自分的にはもっと興奮したいのだけど、何の面影もないので感動も薄い。
セットの一部でも残してくれたらよかったのになぁ。
撮影場所のあとを横目に、さらに先に進む。
赤茶の土色の壁が両側にそびえ、急に道幅が狭くなってきた。
昇りの階段も現れ、ここからいよいよアイト・ベン・ハッドゥを登るみたいだ。
この感じ、ちょっとシャフシャウエンに似てるかな。
もう少し道幅が広くて、壁や床が青色だったら、シャウエンと瓜二つだな。
道の途中途中にお土産屋さんがあるところまで似ている。
「なにコレ、これかわいいー」
お、なにコレ??
何か記号なのか、文字なのか。面白いタペストリーが、土壁に掛けられている。
「これはベルベル語なんですよ」
アッサンが簡単に説明してくれる。ベルベル語ってこんなに文字数少ないのか。
ホント、ベルベル人の文化は不思議な感じだ。
というか、未だにはっきりと見えてこない。どんな民族なのか、気になる。
10分くらい登ったかな。
身体がかなり暑い。
と、先導しているアッサンが、1つのお家に入って行く。
なんだろ?この家というか、洞穴みたいな場所。
入り口の脇には、大量に写真が張ってある。
よーく見ると、映画撮影時のオフショット写真のようだ。
ラッセル・クロウやブラピが写っている。
そして、中に入るとけっこうな人だかり。
奥には人が腰かけており、何かの絵を描いている。
よーく見てみると、アイト・ベン・ハッドゥの絵だ。
黒色のインクで、筆一本で描いている。
おぉ、味のあるいい絵じゃん。
奥の壁には、この人の作品がたくさん貼られていて、観光客が物色しているようだ。
しかし暑い。
部屋の中に熱がこもって、階段を上ってきた暑さと相まって汗がめっちゃ出てくる。
部屋を出よう。。。
ふぅ、外が涼しく感じる。
しばらく待っていると、皆が出てきた。
さて、それじゃ一気に頂上まで登りますか!
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