Travel Diary

モロッコ 高級リヤドで最後の晩餐

店員さんに3人分のドリンク代を支払い、1階に降りる。

さっきまで薄暗い感じだったけれど、すっかり辺りは真っ暗になっている。
お、皆もう来てるね。
お店から少し離れたところには、すでに5人くらい集合している。
こらも合わせると、まだ来ていないのは2人か。

少しの間、近くで写真を撮りながら2人を待つ。

お、来たみたいだ。
「それじゃ、ホテルに一旦戻ろうか。夕食は本館らしいんだけど、スタッフの人が連れて行ってくれるんだって」

モロッコ旅最後の夜は、泊っている5つ星ホテルでのディナーだ。
ただ、貸切っている別館の方は、あいにく皆でディナーするスペースやキッチンがない。
なので、本館に行き、そっちでいただくそうだ。

早歩きのペースでホテルに戻る。
この道も慣れたものになってきたな。

ホテルに到着し、不要な荷物を各自部屋に置いてくる。
ボクもカメラだけ持って行こうかな。
自室にかさばるバッグなどは置いていく。

皆すぐにロビーに集合したので、いよいよ本館に出発だ。

おっと、支度を整える短時間のうちに、外は雨が降っている。
ホテルに備えてある傘にも限りがあるらしいので、自前で折り畳みの傘を持っている人は自前の傘を持ち出す。

それじゃ、出発だ。
途中からは全く知らない道を行くことになり、スーク入り組んだ路地の奥へとどんどん進んで行く。
道路の幅も狭くなり、暗さも一層増してくるので、一人ではとても来られない。

どこまで行くんだ、これ。
と、思った矢先。先頭が左に折れて、小さな入口へ入って行く。
高級リヤドの雰囲気は感じない、周りの景色に溶け込んでいる入り口だ。

ふぅ、やっと着いたか。
かれこれ20分くらいは歩いたんじゃないだろうか。

地下に続く階段を下りると、ダイニング空間が広がっている。
学校の教室くらいの広さはあるかな。
ボクらが泊っている方の建物よりも、全然大きいことがよく分かる。

スタッフの人に付いていくと、ダイニングの端の方で、他のお客さんとはセパレートされている場所に通される。
最後の晩餐っぽく、長いダイニングテーブルだ。

プライベート感はあるけれど、端から端までが遠いので、話づらそうだね。
「今日はお誕生日だから、ひめはお誕生日席ね!」

ホントそれ!
ちょうど1席だけお誕生日席が設けられており、ひめがその席に座る。

後は皆テキトーに席に着き、料理が運ばれてくるのを待つ。
にしても寒いっ。
一方の壁側が扉全開になっており、外にからの冷たい風がびゅうびゅう吹き付けてくる。

昼間は暑いくらいだったけど、外は雨も降っているので急に気温が下がってきている。

「寒くない?この扉閉めてもらおうよ」
ホテルのスタッフの方を呼び、扉を閉めてもらう様にお願いする。

が、両開きの扉はかなり大きく、どうやらテーブルを少し移動させないと閉められないみたいだ。
縦長のテーブルが完全に裏目に出たね。。
スタッフの方だけだと移動できないので、ボクらも手伝ってテーブルをずらす。

10人掛かりくらいで、ようやく扉の可動域からテーブルがどいた。
重厚な扉を閉めると、風が完全にブロックされた。

ふぅ、これでゆくりディナーを楽しめるね。

てか、今日が最後の晩餐なんだよなぁ。
この1週間、本当にステキな旅路で、どれもこれも印象深い思い出だ。
しらないメンバーばかりだったので、最初は不安だったっけ。

けれども、皆旅好きだからか、すぐに打ち解けて楽しい旅が始まった。
こんな幸せな旅は、そうそうできるものじゃない。
特に、ボクは最近は一人旅が多かったから、久しぶりに仲間との時間の共有の素晴らしさを味わえたよ。

この旅を企画してくれた伊佐さんには、本当に感謝だ。
もちろん、モロッコメイトみんなにも。
充実しすぎて、これからの旅の基準が上がってしまったよ。

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