時計台の目の前の歩道に、カメラで撮影をしている観光客の人が何人か。
見た感じ、中国人か韓国人が多いな。
時計台の良い撮影スポットは、実はこの歩道じゃないんだよなぁ。
道を渡った、建物の二階部分のデッキが穴場の撮影スポットらしい。
というのは、札幌市内に住んでいる友人談。
教えてもらった通りに、通りの反対側のデッキからカメラを構える。
先客が一組いるが、定番スポットに比べたら、とても空いている。
そしてこのスポットのよい所は、時計台が正面からまるっと収まることだ。
他の場所だと、見上げる構図になったり木が入ってしまったりして、イマイチなんだよね。
うん、いい画が撮れた。
他の建物が入ってしまうのが珠に傷だけど、トリミングすればいいかな。
そうしたら、次は近くからの画だね。
今度は時計台の下から撮ってみよう。
道を渡り、札幌時計台の前へ向かう。
うーん、やっぱりいい角度が見つからない。
建物を見上げる感じになってしまうし、門に植えられた木が、せっかくの建物を隠してしまう。
なんか残念な画だ。
というかボクの写真の腕が悪いのかな。。。
門を抜け時計台を覗いてみる。
お!
この数日、時計台の中を無料開放しているのか。
これはいいチャンスだ。
せっかくだし、中に入ってみよう。
中も取材できれば、ちゃんとした記事にできる。
建物の玄関を抜けると、中には展示室が広がっている。
歩く度に、木造の廊下がギシギシしなる感じが、何か懐かしい。
時計台の中は思ったよりも広く、木や展示物の香りが漂っている。
『少年よ、大志を抱け』で有名な、クラーク博士の発案によって、この時計台は作られたそうな。
当時の日本では珍しい、コロニアル建築様式が採用されているのが特徴。
三角屋根で、今でも鳴らされている時の鐘は、ノスタルジックな雰囲気が人気だ。
中央へ進むと、時計台建造の歴史や、北海道開拓の歴史を綴った展示の数々。
その様子を再現したジオラマは、見ているだけで面白いな。
一つ一つに人間が細かく再現されていて、今にも動き出しそうだ。
無料開放されているせいか、年末というタイミングのせいか。
時計台の中には多くの人がいる。
両隣に人がいるので、じっくり見るにはツライな。
ちょっと足早で見て行こう。
一階を見終わったので、二階へ。
木製の階段を上る。
おぉ、すごい。
階段を上りきると、とても広い空間が広がっている。
講堂やホールという表現が適切なのかな。
前方にステージがあり、二階のほとんどを座席が占めている。
皆思い思いの場所に座って、この空間を味わっているようだ。
確かにこの空間は落ち着くね。
現在では、夜間に音楽会、講演会、結婚式などに利用されているみたい。
ん?あれは。。。
前方のステージを見ると、長椅子が置いてある。
そして、その椅子にはクラーク博士の像が。
なるほど。
マックのピエロ的な感じか。
最近は見なくなったけど、懐かしい思い出を真っ先に思い出したわ。
ホールを奥へと進む。
最奥からのホール全体の雰囲気もまたいいね。
そしてこのホールで人気なのが、時計台のギミックだ。
間近で見ることができて、見学ツアーも行われていて賑わっている。
140年前の建物は、当時の匂いというか、昔のノスタルジックな雰囲気が全体を包んでいて、とても落ち着く。
今回初めて時計台の中に入ったけど、思った以上に満足だ。
外から眺めるだけで終わってしまう人も多いと思うけど、絶対に中に入ってみるべきだね。
階段を下り一階へ。
そのまま裏の専用出口から外に出る。
表通りに出て、再度撮影だ。
来た時よりも人が少なくて、撮影がし易い。
けれど、やっぱりアングルが限られてしまうなぁ。
時計台の美しい全景が撮れなくて、ちょっと残念。
さてと。
お次の目的地に向かうか。
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