「あ、電話かかってきた」
先輩の携帯が鳴る。
「ちょっと運転中だから出てくんない」
りょうかい、っと。はい、もしもし。
「すいません、ガンガラーの谷のガイドツアーに予約されましたか?」
はい、予約しました。すいません、あと3分くらいで着く予定なのですが。
「あ、はい、分かりました。向かわれているということですね。お待ちしてます」
ふぅ、危ない。
とりあえず待ってくれるみたいです。
「おー、よかった」
そして間もなくガンガラーの谷に到着。
入り口はあそこか?
谷ということだけあって、地下の方に階段が伸びている。
ちょっと小走りで行きましょう。
階段を降りるとカフェスペースが。
明かりがあってこの明るさだから、明かりがないと真っ暗だね。
検温して受付を済ます。
「お待たせしました。それではまずこのツアーの注意事項などご説明させていただきます」
少し奥にある舞台のようなスペースへ参加者が移動する。
ガイドさんがガンガラーの谷の由来や、ツアー中の注意事項を説明してくれる。
ここは数十万年前の鍾乳洞が崩れてできた場所らしい。
そして2万年前には港川人という古代人が、ここを住居にしていたみたいだ。
確かにここは雨風しのげるし、夏でも涼しそうだ。
痒い。。。どうやら蚊に3箇所くらい刺されたみたいだ。
一通りの説明が終わり、いよいよツアーへ。
皆が一列になって奥へと進んでいく。
今も染み出して滴る水が鍾乳洞を作り続けている。
1cm成長するのにどのくらいの時間が掛かるんだろう。
外に出ると鬱蒼とした亜熱帯の森が広がっている。
アカギの森というらしい。
めちゃめちゃ太い竹だ。
こんなの見たことないよ。
そして物凄い大きなガジュマルの木々が、ずらっと数十メートル並んでいる。
圧巻だ。
ここはイナグ洞というらしい。
良縁・安産祈願の洞窟で女性性を持った洞窟なのだそうだ。
イナグ洞の近くにはイキガ洞という、命の誕生・成長を願う男性性の洞窟もある。
そのイキガ洞に入っていく。
けっこう深いぞ。50mくらいありそう。
上から伸びている鍾乳石が男性を形取っているみたいだ。
天然にできたものだとは思えないよね。
イキガ洞を出てさらに奥へ奥へとガンガラーの谷を進んでいく。
木が多いので日陰が多くて涼しいかと思いきや、風も遮られるために暑い。
湿気が大きから蒸している感じが強いね。汗が止まらん。
しばらく進むと、深く切り込んでいて広い場所に出る。
そして奥にはこの谷の主とも言えそうな、一際大きなガジュマルの木。
これはすごい。。。言葉を失う。
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