河童橋から時計回りで、明神池を目指す。
約1年前に上高地に来た時は、反時計回りで向かっていったなぁ。
そしてあの時は、土砂降りのスコールが降ったりやんだりして、傘片手に進んでいったっけ。
今日は快晴で、景色もいいしすごい気持ちいい。
5分くらい歩いたかな。
歩いている道が、少し変わってきた。
砂利道だったのが湿地帯になってきて、道はぬかるみを避けるように板張りの歩道だ。
やっぱり、板張りの方が断然歩き易いね。
そして、湿地帯を抜けると砂利道が戻ってくる。
右手に川がずっと見えるから、景色はいい。
ふぅ、ここから明神池まで2.0km以上。
かなり早歩きでどんどん人を抜かしているけど、1時間は掛かる距離だ。
乗鞍岳を朝登ったばかりだから、足首が疲労のピークになってきているよ。
ま、泣き言を言っていてもしょうがない。
好きで歩いているんだからね。
。。。
。。。。。。
黙々と歩いてきて、約1時間。
お、見覚えのある景色が見えてきたぞ。
右手には梓川がすぐ近く。
正面に明神橋で、左手に穂高神社へ続く参道がある。
参道は3人がやっと通れるくらい細い道なんだよね。
せっかくここまで来たんで、明神池の方まで行って、奥社にお参りしましょうか。
ここはちょっとややこしいんだよね。
というのも、社務所で参拝料を払うと、奥の明神池まで行けるようになってるんだ。
社務所の手前側には木で出来た壁があり、明神池の様子を伺うことが全くできない様になっている。
前回は土砂降りだったし、池もキレイに見えないだろうな、と思って手前までしか行かなかったんだ。
今回ようやく明神池を拝める♪
ほぉ。
本当に清らかな池だ。
立ち枯れた木が池の中から延びて、とても幻想的な雰囲気を作り出している。
ここに霧が立ち込めたら、映画の世界の様に綺麗だろうな。
あと、この明神池では結婚式を執り行うこともできるんだって。
池の桟橋には木舟が浮かんでいる。
新郎新婦はこの舟に乗って池の奥まで行き、奥社に夫婦になったことをご報告するのだ。
その光景を想像しただけで、神々しさを感じることができるよ。
まさに、神降地。(かみこうち)
こんな字を当てることもあるらしいけれど、本当に相応しい場所だ。
また、紅葉の時期は正面の山の木々の葉が色づいて、さらに綺麗になるようだ。
しかも、その正面の山が明神池に映りこむんだ。
秋にも訪れてみたいよね。
さてと。
穂高神社を後にして、河童橋まで戻りますか。
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