Travel Diary

モロッコ モロッコのハマムはちょっとズルイ!?

次はボクの番。
さっきの垢すりは痛かったので、今度は期待大だ。

マッサージスペースに仰向けに寝転がる。
この体勢はかなり恥ずかしいなぁ。
股間がどう見えているか気になってしまう。

お姉さんがスクラブを手に取り、上半身から塗り込むようにマッサージを始める。
手が暖かいので、いい感じだ。
マッサージ自体はかなりソフトで、体重もそれほどかけていない。
ただし、スクラブが体の表面をほじって行く感じかな。

上半身が一通り終わった後は、太ももからひざ下へ。

身体の前面が終わったあとは、うつ伏せになり背中からスクラブを塗りこんでいく。
あぁ~、けっこう気持ちいい。
スクラブにはマッサージ効果もありそうだ。

上半身が終わり、続いて下半身へ。
太ももやふくらはぎも、めっちゃ気持ちいいな。
街歩きした疲れが、溶けていく感じがする。

背中をポンポンと叩かれ、終了の合図を受ける。
あぁ、残念。このままずっとハマムを受けていたいよ。

めっちゃ名残惜しいけど、ひろしに席を代わる。

「うぉぉー。気持ちいい」
ひろしも、だいぶいい感じの様だ。

お、何か身体がポカポカする。
ひろしがハマムを受けている間に、身体が芯から温まっているのを感じるぞ。
芯の方がかなり熱く、表面の方も時間を経るに従って熱くなってくる。

「あぁ、気持ちよかったぁ」
ひろしのハマムが終わったみたいだ。

お姉さんがシャワーの蛇口を捻り、身体についたスクラブを洗い流すようにジェスチャーで促す。
比嘉さん、ボク、ひろしの順で、頭から全身シャワーを浴びる。
ふぅ、すっきり!
身体も少し軽くなった感じがする。

するとお姉さんが部屋の扉を開け、外に出る様に促す。
もう終わりか。ちょっと早すぎない?
一人当たりの時間にしたら、15分くらいなんだけど。。。

メニューには30分と書いてあったけど、複数人で一緒にされてしまって、かなり時間を短くされたみたいだ。
ここら辺はかなりいい加減な感じだね。
マッサージ自体はまあまあだったので、残念なポイントだ。

外に出ると、ボクとひろしは違う部屋に案内される。
スパタイムの時間だ♪

すぐ隣の部屋はオレンジ色の温かいライトが点いていて、他の薄暗い部屋とは雰囲気が異なる。
ソファベッドのようなものが5,6台あり、うち2台には欧米系のお客さんが座っている。

ベッドに座るとミントティーがサーブされる。
おぉ、このサービスはありがたい。
このお店に来る前から全然飲んでいなかったから、喉乾いていたんだよね。

うん、美味しい。

あ、伊佐さん。
お疲れでーす。

ガウン姿の伊佐さんが登場。
頭にもタオルを巻いていて、完全すっぴんだ。

そっちはハマムどうでした?
「気持ちよかったけど、めっちゃ早くやられたよ」

やっぱそうなんだ。
大人数で行くと、扱いは適当になるね。

少しすると、また別の部屋に案内される。
案内する人はスパを施術する人なのかな。さっきとは違う、若めのお姉さんだ。

また暗い部屋だけど、スパ用のベッドが2台。

ベッドの頭の方には、呼吸ができるように穴が開いている。
うつ伏せに寝転がろうとすると、お姉さん2人が何やらコソコソ話している。

なぁに話しているんだろう?
どっちがボクかひろしのどちらを担当するか相談しているんかな?
英語ではないので言葉が分からないから、めっちゃ気になるわ。

よく分からないので気にせずうつ伏せで寝ていると、ようやく話がまとまったみたいだ。

見えないけど、どちらかのお姉さんが近寄ってきて、おもむろにマッサージを始める。
さっきのハマムのではスクラブだったけど、今度はオイルを塗りながらマッサージしてくれるらしい。

目を閉じていると、グッと押し込む感じで肩や背中の凝りをほぐし始めてくれる。
筋肉の内側から解くような感じだ。

脚の方に行くと、より一層気持ちよさが増してくる。
毎日バス移動でずっと座りっぱなしだったから、思ったよりも筋肉が凝っていたみたいだ。

ふぅぅ、気持ちええなぁ。
これはヤバい。
これまでの旅の疲れが溜まっていることもあるけど、スパが気持ちよくて寝てしまいそうだ。

肩から足のふくらはぎまで、じっくりと優しく揉み込まれる。
そして、スパのお姉さんの指が、今度は頭の方に。

え、頭のマッサージもしてくれるの?
言葉も通じないし、何も聞けない状況なので全てお任せ状態。
そうこうしている内に、後頭部の方から頭頂部、側頭部と優しいマッサージが続いていく。

あぁ、これめっちゃ気持ちいい。
ダメだ、意識が・・・zzz zzz。

やべっ、完全に寝てた。
どのくらい寝てたんだろう?多分ほんの数分だと思うけど。。。
マッサージの途中なのか終わりなのか、お姉さんは近くにいないようだ。

施術終わったのかな?
しばらく待ってみるけれど、マッサージが再開される感じがない。

遠くから、ひろしの寝息のようなものは聞こえる。

ダメだ、我慢の限界だ。
周りの様子を伺ってみよう。

うつ伏せ状態なので、腕立て伏せの要領で上半身を上げて辺りを見回してみる。
ひろしの方も施術は終わったのか、マッサージはされていないみたいだ。

そして、部屋の後ろの隅を見ると、お姉さんが2人椅子に座っている。
は?何やってんだ彼女らは?

ボクらが寝てしまったから、起きるまで待っていてくれたのか。
はたまた、寝てしまったから途中で施術をサボったのか。

どっちとも取れるので何も言うことができない。
そもそも言葉が通じないけどね。

「う・・・うん」
ひろしが目覚めた。

おはよー。
「ふぅ、おはよ。あー、寝た。あれ?終わった?」

ひろしの方も途中で寝てしまって、状況がよく分からないようだ。

するとお姉さんがベッドの上から降りるように促す。
やっぱりもう終了らしい。
体感だと、ものの15分くらいの施術しかしていないんじゃないかと思う。

やはり感じるのは、かなりのテキトー感だ。
テキトーに施術して、お金をもらっている感じが何となくする。

まあモロッコクオリティといえばそれまでだが、日本人のボクからすると、ちょっとサービスに物足りなさを感じるな。
でも、気持ちよかったし、いいか。
ありがとう、お姉さん。

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