moretravelling

バスを降りると、目の前にはかなり首を上げるほどの高さの尖塔を持った聖堂がある。
まだ少し距離があるのに、その迫力たるやものすごい。

道路を渡り、ケルン大聖堂へ向かう。

すごい。
思っていた以上に立派な聖堂なんだなぁ。

聖堂と言えば、去年も訪れたマカオにはいくつもの聖堂があった。
ポルトガルの植民地だった影響で、街中にキリスト教の聖堂がいくつも点在してたっけ。

そしてどれもがパステルカラーのカラフルな外観だったけれど、このケルン大聖堂は全く趣が異なっている。
これは、多分ゴシック様式かな。

ツアーメンバー皆で、さらに近く。
コーディネーターさんが特に集合をかける訳でもないので、ちょっと自由に撮らせてもらおう。

今回はメディアツアーということで、結構行動に制限がかかっているのがやりずらさを感じていた。

本当はもっと動き回って、色々な角度から撮りたいのだけれど、集団行動なのである程度セーブしている。
あとで写真を見返していたりすると、このアングルで良かったかなぁ、などちょっと後悔しちゃうんだよね。

後ろを振り返ってみると、こっちもいい景色。
大聖堂に続く石畳の道には、可愛い乗り物がある。

写真を自由に撮る余裕があると、こういうのも発見できるね。

5分程度時間が過ぎたところで、コーディネーターさんが皆に声を掛けてくる。
ここからはどうやら自由行動で、大聖堂内に入ってもいいし、外にいてもいいみたい。

自由時間はだいたい30分くらいだ。
んー、ちょっと短い気もするけれど、なるべくがっつり写真を撮りまくろう。

「大聖堂内は出来るだけ多く写真を撮ってもらっていいですか？」
ACT4の方のオーダーだ。

もちろん多くの写真を撮るつもりだけど、雑誌的にもこの聖堂は結構画になるので重要な素材っぽい。

分かりました、たくさん撮りますね！

ということで、まずは聖堂の外観からだ。

聖堂の正面を捉えようとするけれど、やっぱり大き過ぎて全体は入らないなぁ。
これはちと予想外だ。

全体が入らないなら、詳細を狙ってみるか。

ということで、聖堂の正面ファサード上部の精緻な装飾を撮ってみる。

これはやっぱりすごい。
一つ一つが緻密で、しっかりと豪奢な造りになっている。

ケルン大聖堂は世界文化遺産になっており、現在の聖堂は3代目らしい。
初代は4世紀に建てられ、もっとも古い聖堂だったようだ。

現在の3代目は1248年に2代目が消失したあと、完全に再建が完了したのは1880年のことだ。

なので現在の建物はそれほど古くはないのだけれど、黒ずんだ外壁など、歴史を感じることができる。

さて、そろそろ中に入ってみようかな。
正面ファサードに近づき、ファサードの下からカメラを上に振ってみる。

んー、これ何か分かるかな？
面白い画だとは思うけど、どうだろう。

高さは157mあって、1884年にワシントン記念塔が建てられるまでは、世界一の高さの建造物だったらしい。
その高さが伝わればいいけれど。

よし。
それじゃあ、いよいよ中に入ってみよう。