2階の部屋を全て見終えたようだ。
ただまだ通路は残っていて、その通路にも展示物がある。
案内された展示物は、ちょっと衝撃的なものだ。
デスマスクだね。
白い石膏で作られていて、よーく見てみると鼻や口など、かなりリアル。
ベートーベンの死の直後の表情が迫ってきて、まるで本当に死の瞬間に立ち会っているみたいだ。
死の瞬間は安らかだったのかな。
耳が聞こえづらくなってからは、精神的に不安定な時期も多かったらしいベートーベン。
最後のお顔をみると、「無」という感じがする。
幸せを感じていたかどうかは分からないけれど、静かに逝ったというのは想像できるかも。
デスマスクを後にし、1階へ向かうようだ。
この空間は、唯一ベートーベンが生きていた当時のものが残っている見たい。
それは廊下。
その廊下の板を保存するために、今は直に土足で歩くことはできなくなっているけれど、取り付けたプラスチックの板の下にはわずかに木の床が見える。
約250年前のベートーベンも歩いていた床だ。
その廊下の階段を降りると、中庭から外に出て隣の建物へ。
案内されたのは、長方形の部屋。
手前には椅子が並べられ、一番奥にあるのはピアノかな?
ボクの知っている現代のピアノとは材質が違う。
木でできているようで、これもまた歴史を感じる逸品だ。
ここはどうやらリサイタル会場らしく、時々この場所で演奏が行われているらしい。
ガイドさんの説明をしばらくの間、聞く。
どうやらガイドさん付きのツアーはここで終わりみたい。
そのまま少しの時間、自由時間になる。
まだ写真に撮れていない中庭を散策してみよう。
中庭は想像以上に広い。
広いのだけれど、奥の方には行くことができず、移動の制限がかけられている。
中庭の奥の方には、ベートーベンの立派な銅像があり、後ろの草花や樹木のおかげで雰囲気抜群だ。
銅像のベートーベンは目を瞑り、何となく哀愁というか暗いベートーベンの心の内を感じる。
そういえば、ベートーベンの曲ってあまり明るいイメージがないな。
「運命」や「悲愴」など有名な曲は、結構低めの音階が多用されている感じがする。
「歓喜の歌」とかもあるけれど、明るい曲もたくさんあるのかな?
中庭の右の方へ移動する。
そのにあったのは、ベートーベンの胸像。
それも1つ2つではなく、いくつもある。
当たり前かもしれないけれど、どれを見てもベートーベンって分かるや。
あのベートーベンの肖像画とめっちゃ似ている。
と、そろそろ時間だ。
集合場所のベートーベンハウスの玄関に向かう。
すでにほとんどのメンバーは集まっていた。
これで今回のハイライトであるこの場所ともお別れか。
本当はもっと色々と、様々な角度から撮ってみたかったけど、中々思い通りにいかなかったかも。
メディアツアーってやっぱり難しいね。
限られた時間と制約のある場所で、印象に残る画を撮らなきゃならない。
もっと一瞬で最高のアングルを無つけられるように、感性磨かないとな。
ベートーベンハウスを後にし、細い路地を歩いていく。
どうやらこれから今日滞在するホテルに行くようだ。
ベートーベンハウスではかなり気合い入れたから、ホテルで一息入れたいや。
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