前方に街が見えてくる。
Googlemapsで見ると、この辺りはメルズーガという街らしい。
舗装された道の脇の歩道は、土がむき出しだ。
車が通るたびに、土煙が舞い上がる。
バスが一旦停止して、イッサンが街の中のバギー屋さんっぽい場所に立ち寄る。
ん?え?なにコレ??
道が水没してるんだけど!
砂漠に似つかわしくない光景に出くわす。
これどうしたんだろ?
雨でも降ったのだろうか。。。
「何日か前に、この辺雨が降ったみたいですねー」
イッサンが知らせてくれる。
こんな乾いた大地なのに、道が水没するくらいの雨が降るのか。
逆に、ほとんど降らないから、水はけが悪くて貯まるのかな。
大きな水溜まりを抜けた後は、再び乾いた大地が続く。
と、バスの前を走っていた車が、急に道を外れ、そのまま左の砂漠の方へ走って行く。
後ろを走る車も同様だ。
土煙を上げて、どんどん彼方へと消えていく。
ボクらのバスも、ある程度走ったところで幹線道路から外れる。
砂漠地帯がみるみる近くなってくる。
意外に砂漠に近い場所を走っていたんだな。
そして、砂漠の始まりとなる場所でバスがストップ。
さすがにこれ以上は行けないので、別の車に乗換えだ。
ヤバい、ここから砂漠ということは、ガンドーラに着替えないと。
バスの中で、シャフシャウエンで買ったガンドーラに着替える。
うん、いい感じだ。
生地は少し厚めだけど、それほど暑くない。
風がいい感じで入ってくるからかな。
っと、
日がかなり傾いていて、今にも夕日が沈んでしまいそうだ。
外には4WDのバギーが3台停まっているので、分かれて乗り込む。
運転手は、モヒカンチックでちょっとイケイケなお兄さん。
バギーが全力発進する。
おほぉ!
車の中が蒸しているので、お兄さんが窓を開けてくれる。
勢いのいい風が、顔面に吹き付けるけど、めっちゃ気持ちイイ。
バギーはすぐに砂漠地帯へ。
赤茶けた砂が、車の外に舞い始める。
そして、お兄さんがすぐさま窓を閉めてくれる。
ありがとさん。
フゥー!
ノリノリなお兄さん。
ハンドルも右へ左へと急に切り、アトラクションの様な感じになっている。
前後左右に揺れて、けっこう楽しい♪
これは動画で撮っておかないと!
窓の外の風景を映す感じで、iphoneを回す。
時々、隣の運転手さんも撮ってあげよ。
外を見ると、他のバギーも並ぶように走っている。
向こうも車内でめっちゃ盛り上がってるんだろうな。
と、前方にまた別のバギーが停車している。
ボクらの乗っている車も速度を落とし、そこに近づいていく。
どうやらアトラクションの時間は終わりみたいだ。
運転手さん、ありがとう。楽しかったよ♪
うおぉぉ。
めっちゃすごい光景。
バギーを降りると、砂漠の真ん中に立っていることに気づく。
なんだろう、この景色。
赤茶色の砂丘が延々と続いていて、他には何もない。
あとは、夕暮れにオレンジに染まっていく空があるだけだ。
こんな景色初めて見たよ。
感動に浸っていると、後続のバギーも到着。
皆興奮した感じで、降りてくる。
にしても、この砂漠に転がっている、黒くて丸っぽいもの。
これって多分フンだよね。
匂いこそしないけど、大量にあちこち転がっているので踏まない様に気を付けないと。
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